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現在 ライトアンドプレイス湿板写真館の和田さんの個展が行われています。
そういう写真館があるということは以前からうわさで存じあげていましたが、実際にご本人にお会いしたのは今年に入ってからでした。

ここであえて宣伝しなくても古典技法に携わっている方は情報をキャッチするのが異様に早く(というより私が遅いだけ)、きっとすでに行かれている方も多いと思いましたが、念のためご案内します。

私も先日お邪魔してまいりました。 
場所は神楽坂の駅から歩いて5分ほどの閑静な住宅街にあるeitoeikoという天井の高い素敵なギャラリーです。

和田さんが渋い出で立ちでお迎えしてくださいます。

湿板の作品だけでなく、鶏卵紙のプリントの展示もあり、どれも最近のもの、というより昔の撮られた写真のような独特の雰囲気があります。
タイムスリップしたような感じでしょうか。 モデルさんのセレクションも含めそこがまさに和田さんのこだわりだったりするので、ぜひお話を聞かれることをお勧めします。
和田さんくらい熱意を持って、自分の作品のことを語れるというのは素晴らしいこと。 見習いたいです。

驚いたのが、普段写真館での撮影はコロジオン溶液も古典レンズも硝酸銀も照明も、すべて男性用・女性用とわけていて、それらをうまく組み合わせて最適なレシピで撮影されるとのこと。とても研究熱心で、常に進化されている様子が伺えました。
(シェラックのご質問を受けましたが、もう私は湿板からすっかり遠ざかっているので、申し訳ないけれどお答えできませんでした。。。)

いろいろ撮影させてもらえばよかったなーと後悔したのですが、とーっても素敵な簡易暗室が置かれています!
大きな革のトランクで、それを開けて組み立てると湿板作業場になるそうです。
手作りというから驚きました。 いやー、もし数年前に売っていたら、私買っていたかもしれません。。(非売品です。)
あと、当時のものかと思ったくらい良くできたヘッドクランプもお手製とのこと。
古典技法なさる方は本当にみなさん器用で驚きます。。。

素敵な作品と和田さんの熱いトークで濃厚な時間を過ごすことができますので、特にこれから湿板をやってみたいという方はぜひ行かることをお勧めします。 

8月10日まで。