電線路は『エネルギー』が主役のLC舞台だ

(2023/03/30) 追記。この記事はまだ電圧極性とエネルギー分布およびエネルギー伝送空間の詳細はまだ明確でなかった時点での解釈論である。電圧極性の負極側の電線路近傍に密度の高いエネルギー分布となっている事を、現在は基本的認識に置かなければならないことを理解してお読み頂きたい。

この時点より、今は電線路空間内の『エネルギー』分布についても相当明確になった。電線路電圧の極性の負側が高エネルギー密度分布に成って居るとの認識にある。しかし、その分布状況を科学的な検証は困難である。そこに科学の限界が在るのか?空間に分布する『エネルギー』の流れを測定はできない。

また同じような話で恐縮ではある。電圧が電線路空間の『エネルギー』分布の技術評価量である。電流がその『エネルギー』分布の中の流動分の技術評価量である。電線路空間のコンデンサ容量がエネルギー量に影響する。そのエネルギー流動性をインダクタンスが邪魔をする。電気回路要素が電線路定数の静電容量とインダクタンスに因る回路特性の技術評価量として認識・利用されている。
電線路エネルギー保有容量は電圧2乗で決まる 超高圧送電1000kVがその2乗でエネルギー空間分布を決めている。送電エネルギー規模が電圧に因る訳がそれである。

%e5%9b%9e%e8%b7%af%e5%ae%9a%e6%95%b0%e3%81%a8%e3%82%a8%e3%83%8d%e3%83%ab%e3%82%ae%e3%83%bc回路定数とエネルギー 電気回路にはその回路特性を評価する機能要素の静電容量とインダクタンスがある。その意味を極端に強調して、図に表現した。静電容量もインダクタンスもどちらもエネルギーを貯蔵するその機能の技術評価量である。要するに平板金属で構成するか、コイル状に巻いて構成するかの違いでしかなく、どちらもエネルギーを貯蔵する空間構造の違いを呼ぶ技術評価量である。図の様に回路に大きな容量の要素CやLが入れば、そのエネルギー貯蔵量の電源電圧のエネルギー線路分布との間に平衡する時間的余裕が必要になる。その為に電源電圧と負荷端子電圧との間に時間的遅れが要求されることに成る。金属導体で空間構造を規定し、電線路空間のエネルギーの挙動を規制するのが回路要素であると看做せよう。それが線路定数(単位長さ当たりの)に因って『エネルギー』の伝送速度が決まる訳である。『エネルギー』の伝送速度が自由空間の光速度より遅い訳は金属導体で移動が規制されるからである。このような解釈には数式の検証がなくても納得できるだろうと思う。科学技術と自然科学の意味を市民的理解に広げたい。

主役の役どころ みても見えない主役の演技は人それぞれの電気現象への認識に因って思い描くより他に方法はないのかもしれない。だから『電流は流れず』と唱えても、それを信じられない方はそのままで良いのだろう。電気現象が電流(電荷の流れだけでなく、質量も一緒に伴う電子の逆方向の流れ)に基づく解釈では矛盾が多過ぎて理解できないから、感覚的に納得できる解釈法を採るよりない。『電流』とは何か?電流の単位は電荷の時間微分で、アンペア[A=C/s]である。もし電子が流れるとすれば、電子は電荷と質量を兼ね備えた素粒子と言う観方で捉えられようから、質量の時間微分[kg/s]も考慮して論じなければならなくなろう。そんな単純な疑問がとても大きな科学的理論の問題点に思えるのである。

さて、主役の『エネルギー』の電力工学の演目での相応しい役どころは『電力』を演ずる演技力に掛かっているように思える。そこでその辺の妙技を解剖してみようかと思う。元々エネルギーが電線路空間にどのように分布しているかが見える訳ではないし、数式で表現できる訳でもない。空間のエネルギー分布を計る計測法が見つかれば可能かもしれないが。光一波長のエネルギー分布が計れるとは未来にも期待出来ないだろう。計測するとは本来その対象からエネルギーを取り込まなければ不可能な事であるから。測定対象に大きなエネルギーの欠損を要求する訳だから。そんな事から電線路空間の『エネルギー』の分布を論じるのも自分の我流の感覚的描像に成らざるを得ない。

%e5%bd%b9%e3%81%a9%e3%81%93%e3%82%8d%e3%81%af%e9%9b%bb%e5%8a%9b役どころは電力 はじめに電力系統の規模は電圧の2乗に因ると書いた。その意味も少し補足したい。電圧の次元は[(J/F)^1/2^]である。従って電圧を2乗すれば、その次元は[J/F]となる。電線路の回路定数を電線路単位長さ当たりC[F/m] 、L[H/m]とすれば、電線路単位長さ当たりの『エネルギー』の分布量は(1/2)Cv^2^[J/m]と解釈できよう。それが電圧に関するエネルギー分布と看做せよう。その内の負荷への供給エネルギーは電流の2乗で捉えたい。電流の2乗の次元は[J/H]となる。次元についての参考記事エネルギー[J(ジュール)]とJHFM単位系 。

電力 p^2^=(vi)^2^[(J^2^/HF)]となり、更に[(HF)^1/2^=s]であることを考慮すれば、p=vi[J/s]となるのは当然である。

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