テレビ離れ…といえば、それまでですが、実はここ数年の大河ドラマは視聴率の低迷に苦しんでいます。
これまでの大河ドラマの視聴率を調べてみましたが、調べるほどに何となく納得の結果なような…。
まずはランキングをご覧下さい!
目次
過去の大河ドラマ視聴率 ランキング。トップは渡辺謙さん主演「独眼竜政宗」
歴代大河ドラマ視聴率TOP10
- 1位 独眼竜政宗(1987)39.7%
- 2位 武田信玄 (1988)39.2%
- 3位 春日局 (1989)32.4%
- 4位 赤穂浪士(1964)31.9%
- 5位 おんな太閤記(1981)31.8%
- 6位 太閤記(1965)31.2%
- 7位 徳川家康(1983)31.2%
- 8位 秀吉(1996)30.5%
- 9位 いのち(1986)29.3%
- 10位 八代将軍吉宗(1995)26.4%
1987年代に放送された「独眼竜政宗」の視聴率39.7%を筆頭に、過去の大河ドラマは20%〜30%台の視聴率を獲得していました。
1位は独眼竜政宗。渡辺謙さんの政宗はカッコ良かった!
https://twitter.com/risotto_prpr/status/915894183415627778
2位は中井貴一さん主演「武田信玄」
動かざること山のごとしー信玄
#山の日 #中井貴一 #風林火山 #武田信玄 pic.twitter.com/vY9wMmvFyu— 惑乱55号 (@itsnotyourlife3) August 11, 2017
上位は戦国と江戸時代で占めています。
ちなみに、9位の「いのち」は橋田壽賀子さん書き下ろしの架空の物語で、歴史上実在の人物が出てこない唯一の大河ドラマです。
歴代大河ドラマ視聴率ワースト10
- 1位 平清盛(2012)12.0%
- 2位 花燃ゆ(2015)12.0%
- 3位 おんな城主直虎(2017)13.0%
- 4位 花の乱 (1994)14.1%
- 5位 竜馬がゆく(1968)14.5%
- 6位 八重の桜(2013)14.6%
- 7位 軍師官兵衛(2014)15.8%
- 8位 真田丸(2016)16.6%
- 9位 武蔵(2003)16.7%
- 10位 琉球の風(1993)17.3%
2012年以降の6作品がワースト10内にランキング。
テレビ離れなど時代の流れもあるとは思いますが、原因は何なのでしょうか。
ワースト1位の「平清盛」は何だか主人公にも時代も興味のない人が多そうな感じですね。
ちなみにワースト2位の「花燃ゆ」は吉田松陰の妹 杉文の主人公にしたドラマで井上真央さんが演じました。
ワースト4位は「花の乱」は室町幕府第8代将軍 足利義政の妻 日野富子が主人公のドラマで、松たか子さんと三田佳子さんが演じました。
日野富子といえば日本の三大悪女の1人と言われていますが、この人の生涯見たいか?この時代見たいか?と言われると、特に興味は湧かないかな。
だって、応仁の乱で京都は焼け野原になり荒廃。歴史的な建築物なんかもこの時に沢山失っています。
ワースト6位「八重の桜」は幕末から明治を生きた新島襄の妻、新島八重が主人公のドラマ。主演は綾瀬はるかさんでした。
https://twitter.com/takasehime/status/918360555278049280
歴史的には人気の幕末〜明治時代についてもマイナーな歴史上の人物が主人公のドラマは苦戦しているといった印象ですね。
視聴率の低迷は俳優(女優)さんのせいではないと私は思います。
それどころか、主演した大河ドラマの視聴率が低いと「視聴率を取れない俳優(女優)」といったレッテルをはられそうで気の毒な気さえします。
下手に引き受けると役者人生に傷が付きそうです。
これは個人的な意見ですが、大河ドラマに求めるものって、しっかりとした史実に基づいた壮大なストーリーだと思います。
主人公が人気の歴史的人物であっても脚色部分が多すぎる作品は人気が出ないと思います。
史実を知っている人はガッカリしますし、史実を知らない人は作り話を史実と信じてしまいます。
そして、ほとんど歴史的資料の残っていないようなマイナーな人物が主人公の場合、脚色しないと1年間分のストーリーが作れないのでフィクションばかりになりがちで特に苦戦している気がします。
有名な歴史的出来事なのに主人公が直接絡んでいなかったりするので、サラッと流されてしまいます。
現在放送中の大河ドラマがこれに当てはまるかと…。
これ、本当にガッカリします。
過去大河ドラマ全作品視聴率分布
大河ドラマは1963年に始まりました。現在放送中の第56作「おんな城主直虎」までの視聴率分布は以下の通り。
- 30%台…8作
- 20%台…27作
- 15%以上20%未満…15作
- 15%未満…6作
過去10年の視聴率
- 2007 風林火山 18.7%
- 2008 篤姫 24.5%
- 2009 天地人 21.2%
- 2010 龍馬伝 18.7%
- 2011 江 17.7%
- 2012 平清盛 12.0%
- 2013 八重の桜 14.6%
- 2014 軍師官兵衛 16.8%
- 2015 花燃ゆ 12.0%
- 2016 真田丸 16.6%
- 2017 おんな城主直虎 13.0%
過去10年で視聴率が20%を越えたのは2009年の「天地人」と、2008年の「篤姫」です。
「天地人」は上杉景勝に仕えた直江兼続が主人公で妻夫木聡さんが演じました。
「篤姫」は江戸幕府13代将軍 徳川家定の正室となった女性 篤姫(天璋院)が主人公で宮崎あおいさんが篤姫を演じました。
大河ドラマの視聴率が悪くなる原因に女性が主人公ということを言われることが多いですが、ここ最近では「篤姫」は高視聴率を獲得しており、一概にそうとは言えなさそうです。
まとめ
高い視聴率を獲得するポイントは史実に基づき主要な出来事をあやふやにしないストーリー展開であると思います。
視聴者をガッカリさせれば視聴率は回を追うごとに下降するでしょうし、評判になれば途中からでも上昇すると思います。
さて、2018年大河ドラマ「西郷どん」はどのくらいの視聴率を取れるのでしょうか?