積水ハウス・リート投資法人、近くグリーンボンド発行へ。フレームワーク公表。グリーン適格資産は48件2430億円分(RIEF)
2018-12-19 22:18:00
積水ハウス系の不動産投資信託(J-REIT)である積水ハウス・リート投資法人は、近くグリーンボンドを発行するため、グリーンボンドフレームワークを公表した。同社は現在、グリーン適格資産を48件、2430億円保有しており、同社として初めて発行するグリーンボンドでは保有資産のリファイナンス資金等に充当する予定。
(写真は、積水ハウス・リート投資法人が保有する大阪の本町南ガーディンシティ)
積水ハウス・リート投資法人は、今年5月、これまでの積水ハウス・リート投資法人と積水ハウス・レジデンシャル投資法人が合併して、「住居・オフィスビル」を中核資産とする「総合型リート」として展開している。
スポンサーである親会社の積水ハウスが掲げる「サステナブル・ビジョン」に基づいて、持続可能な社会の実現に沿うべく、ESGに配慮した不動産投資運用を掲げている。今回のフレームワーク設定では、同社保有の物件のうち、DBJ Green Building認証での3つ星、4つ星、5つ星の認証物件と、CASBEE不動産評価認証でのAまたはSランクの認証を得ているか、あるいは得る見込みの物件をグリーン適格資産として分類した。
その結果、グリーンボンドの対象資産は合計48件、2430億円となった。この総額をグリーンボンドの発行上限と設定した。フレームワークの設定、およびセカンド・オピニオンはSustainalytics社が付与した。セカンド・オピニオンでは積水ハウス・リート投資法人の物件は、グローバル市場基準のグリーンボンド原則(GBP)等に適合していると評価している。
フレームワークに基づいて近く発行するグリーンボンドは、グリーン適格資産の新規投資額や既存資産のリファイナンス資金等に充当する予定。
またSustainalyticsは同社のボンドについて、国連の持続可能な開発目標(SDGs)の第7目標(入手可能でクリーンなエネルギー)、第11目標(持続可能な都市とコミュニティ)にそれぞれ合致するとしている。