ひさしぶりに雑記当番が回ってきました。(竹)です。
順番が決まっているから、毎回「ひさしぶり」なんですけど、ってそんなことはどうでもいいか。よろしくです。

ペンシルパズルでよく使われる用語のひとつに「マス」という言葉がありますよね。クロスワードで文字を書き込み、数独で数字を書き込み、へやわけではぬりつぶす、あの四角いワクのこと。
この「マス」という言葉、パズルになじみがない方だと、初めて見たとき一瞬なんのことだかわからないことも多いようです。まあ、前後の文章を読めばだいたい文脈で通じるので、大きな問題は生じないようですが。

手元の国語辞典いくつかで「ます(升)」を引いてみたところ、たしかに、この意味を載せている辞典は少ないようでした。見落としていなければ、『広辞苑』『大辞泉』『大辞林』あたりには出ていないようです。「ます」じゃなくて「ますめ」なら、「原稿用紙などの四角い区切り」くらいの意味で、小さい辞典も含めておおむね載っているんですけども。
そんな中、『旺文社国語辞典』は、「『ます目』の略」ということで、「ますめ」へ誘導する形とはいえ、パズル的な意味を載せていました。いいですね。表紙のデザインもかわいいし。
さらに、『岩波国語辞典』『新明解国語辞典』『三省堂国語辞典』『三省堂現代新国語辞典』は、「ますめ」に頼らずに単独でパズル的な意味を載せていました。もっといいですね。いちばん詳しいのは『三省堂現代新国語辞典』で、

[「マス」とも書く]原稿用紙や将棋盤などの、四角にくぎった枠。

というもの。すばらしいですね。欲を言えば、次の版では「原稿用紙や将棋盤やクロスワードなどの」と付け加えてくれたらうれしいなあ。市民権を得るためにもっと布教活動をがんばらねば。