【マッスルゲート神戸】メンズフィジークを制した伊吹主税。ジャパンカップではより完璧を目指す




「たまたま優勝することができたというか、本当に、まさか優勝できるとは思っていませんでした」

そう謙遜するのは、10/31(土)に神戸芸術センター 芸術劇場にて開催された『マッスルゲート神戸』のメンズフィジーク部門でオーバーオール(総合)優勝を果たした、伊吹主税だ。本人がそう話すのも無理はない。本来は“コンテストの登竜門”として初心者を中心に誰でも気軽に参加できる大会として開催される『マッスルゲート』ではあるが、コロナ禍により今年度の主要大会のほとんどが中止になったことにより、出場者のレベルは総じて高い大会となったからだ。

「今年は新型コロナウイルスの影響でジムが閉鎖されてしまい、思うようなトレーニングができない間は体重も落ちてしまいました。出場しようと思っていたオールジャパン選手権などにも中止になってしまい、モチベーションは落ちてしまいましたが、なんとか筋量を落とさないようにしていたところ、このマッスルゲートが開催されると知り、10月なら減量も間に合うと思ったので出場を決めました。うまくドンピシャで合わせられたのが、結果につながったのかもしれません」

ハイレベルな戦いとなった176cm以下級を制して掴んだ、オーバーオールの舞台。そこでも、マスターズ172cn以下級覇者の栗本康弘(2019オールジャパンメンズフィジーク 40才以上50才未満 172cm以下級 第5位)や168㎝以下級覇者の西崎空良(2019オールジャパンメンズフィジーク 40才未満 168cm以下級 第4位)ら全国レベルの大会で上位入賞経験のある選手たちと並んだが、彼らとの激戦を制して見事に頂点に立った。

次なる目標は、各地の大会の上位入賞者らが集うやトップクラスの競技実績を持つゴールドジムのメンバーが出場する大会として、11/29(日)に東京に開催される「ゴールドジムジャパンカップ」だ。

「周りのみなさんの応援と、サポートがあったおかげで優勝することができ、今は本当に嬉しい気持ちです。この神戸大会では、少し疲れがあってポージングがうまくできなかったなという反省点があるので、ジャパンカップまでの1ヶ月で改善して、少しでも筋肉量を増やした状態で臨めればと思います」

文・写真/木村雄大