旅館での和室の作法 知ってたら一歩大人に近づく4つのマナー

旅館での和室の作法 知ってたら一歩大人に近づく4つのマナー

こんにちは、あんでぃです。

毎日自分が旅館にお客さんを迎え入れる立場なものでして、さらに温泉旅館の記事を書いてたりすると、ゆっくり旅に出たいなーと思っちゃいます。

温泉でゆっくりして、ご飯も美味しいのが次から次へと出てきて、酔っぱらって敷いてくれた布団にダイブするだけ。羨ましい。。。

 

夢見心地な気分はさておき、今日は和室での作法やマナーをいくつかご紹介していきます!

郷に入っては郷に従え。宿泊前に少しだけ学んでおきましょう!

履物は前を向いたまま脱ぐ

まずは入室してすぐ、靴を脱ぐ時。

まずここで一歩立ち止まって注意しましょう。

実際私もそうしてしまうのですが、、、

普段、後ろ向きで履物を脱ぎながら上がる人は多いと思いますが、マナー違反です。

履物を脱ぐ時には、家人やスタッフには背中をみせないように、正面を向いて脱ぎましょう。

上がってからかがんで靴を揃えると、非常に美しい立ち振る舞いになります。

旅館ではスタッフより先に部屋に入る事もあると思います。

その場合は、脱ぐ時はどうしてもお尻を見せてしまいますが、すぐに振り返って自分で靴を揃えるようにしましょう。

ふすまや障子の開閉は座って行う

和室の障子やふすまって、とっても機能的だと思うんですよね。

障子は上質な和紙の質感が光をうまい具合に調整して程よい明るさを保ってくれます。

和室はプライバシーがない、と言われますが、外からは見えないので、プライバシーの確保と採光の機能を備えているんです。

また、簡単に部屋の間仕切りになってくれます。

そんな縁の下の力持ち的な障子やふすまの扱い方も丁寧にしましょう。

開け閉めは、座って指をそろえて、ゆっくりと行います。

これは動画を見た方がわかりやすいので、こちらをどうぞ!

【豆知識】

襖を閉めるときに残る指のことを手がかりといって、捜査の糸口となる「手がかり」の語源となりました。

荷物は床の間から離れた場所に

よく床の間に荷物を置かれる方がいますが、これはNGですよ!

床の間は本来、季節の生け花を置いたり、観賞用の掛け軸を飾ったりと客人へのおもてなしの心を表現する空間です。

荷物は置かないことはもちろん、子どもが騒いで立ち入らないように注意しましょうね。

また、床の間を背にするのは最も身分の高い人です。(上座)

もし年配者と旅行をしているのであれば、年配者に床の間側に座ってもらうよう気を使いましょうね。

たまに、堂々と床の間側に座る若い方がいて、大丈夫かなーと冷や冷やしてます。。。

敷居や畳の縁は踏まない

知らないとしてしまいがちのこの行動。

なんでいけないのかご存知でしょうか?

そもそも敷居や畳の縁を踏んではいけないという理由はいくつかあるようです。

ただ、私が一番納得している理由は、敷居や畳の縁がその家を象徴しているからということ。

敷居が高いという言葉があります。

「相手に対して不義理や不面目なことがあるので、その人の家に行きにくいこと」ですが、敷居には家や家人のことを象徴しています。

敷居をまたぐも同様です。

つまり、敷居を踏む行為はその家の人を踏みつける失礼な行為だと捉えられます。

 

また、畳の縁には昔から家の家紋を入れることが多かったようです。

つまり、畳の縁を踏むことはその家のご先祖の顔を踏むことになるのです。

まとめ

たまにですが、ご案内の時に若い方でも作法や立ち姿が立派な方がいます。

しっかり教育されてきたんだなーと惚れ惚れしちゃいます。

 

普段畳の上で生活しない人が増えています。

勝手が違う場面でも、作法やその理由や由来を知っておき、堂々と振舞えるようにしましょう。

関連記事一覧

  1. この記事へのコメントはありません。