歴史的価値に思いを馳せて
<蓮華>
10月29日は「凄麺の日」ということで、今日はニュータッチ『凄麺』シリーズです。2001年に発売された、記念すべきシリーズ第1弾商品が復刻しました。
<茶々丸>
うわっ、懐かしい……! いや2001年当時の商品は食べてないですけど、2000年代はレトルトかやくで煮玉子の入ったカップ麺って結構あったんですよ。特に明星の『職人の味玉』シリーズとか大好きでしたね。それがいつの頃からかパタッと姿を消してしまって……。
<蓮華>
確かに、少なくともここ数年は一度として見た記憶ないですね。人気が出なかったのか、コストが見合わなかったのか。ラーメン店では煮玉子と言ったらトッピングの王様と言っていいくらいの断トツ人気ですけど、カップ麺では求められてなかったんでしょうか。
<茶々丸>
味玉以外でも、日清『Goota』シリーズとかが出てた頃には、もっと豪華なかやくが売りのカップ麺っていろいろあったはずなんですけど。私のイメージではサブプライムローンで大不況が襲ってきた時に一気に絶滅した感じなんですよね。あの当時は業界一斉に安くてショボい商品が増えて……(泣)。
<蓮華>
でも近年は有名店商品もたくさん出て、麺やスープのレベルも十数年前より飛躍的に進化してますし。かやくの派手さだけに頼らない、実力勝負の時代になってきたってことじゃないですか。
<茶々丸>
そんなわけで正直もう煮玉子は絶滅したと思ってましたんで、今回は奇跡の再会に感動しました。もしかしたらこれが本当に業界史上最後の煮玉子になるかもしれませんよ。ついでに言うと海苔も今は結構レアです。
<蓮華>
それでは本日の一杯、『凄麺 復刻版煮玉子らーめん』です。
<茶々丸>
美味いですねー。自分の中ではまさに「これぞニュータッチ」ってイメージ通りの感じです。この昔からのタイプの麺が好きなんですよ。最近の新商品ではあまり見なくなったけど、このゴムみたいに弾む食感のノンフライ太麺。
<蓮華>
もうちょっと良い表現はないんですか。あんまり美味しそうに聞こえませんよ。
<茶々丸>
何ですか、それくらい他にはない独特の強い弾力があるっていうことですよ。大好きなんですよ。
<蓮華>
アンタの表現の方が独特すぎますよ。
<茶々丸>
自分の中ではニュータッチのイメージで一番しっくり来る褒め言葉なんですけど……。んで、後はやっぱり主役の煮玉子ですね。レトルト調理品の玉子らしく、ゴムみたいに固い歯応えの
<蓮華>
だからゴムって言うのやめい!
<茶々丸>
何でですか、このみっちり固いのをかじる食感がイイんじゃないですか。口の中で噛みきって、いい旨味が出てきたところでスープを口に含んで、口の中で溶かしながら流し込むのが好きなんですよ。
<蓮華>
あとスープはどうですか。アンタの好きな豚骨醤油。
<茶々丸>
これもいいですねー。わりとこってり感は抑えめで、親しみやすくてグビグビいけるというか、イメージ的には横浜家系をもう少し薄く伸ばしたような
<蓮華>
今回アンタの感想がことごとく美味しそうに聞こえないんですけど、褒めてんですか貶してんですか!?
<茶々丸>
ズバリ素直に好みの味で満足度A、さらに煮玉子の歴史的価値を加味してA+ですね。
<蓮華>
そんなに大絶賛!?
<茶々丸>
昔懐かしのイメージですけど、値段見てもらって分かる通り結構な高級タイプですからね。そりゃ冗談でなく美味いですよ。
満足度:A+(もう二、三度食べたい)
メーカー:ヤマダイ
発売日:2018年10月22日
価格:250円(税別)