部屋の模様替えや家全体のコーディネートを考える際、オシャレでかつ、自分好みに演出するのが理想ですが、やりたいことを上手にまとめるのは意外と難しいことです。
自分の好きなものは統一されているように見えて、子供の頃に好きだったもの、大人になってから好きになったもの、人からの影響で好きになったものなど、好きなものはひとつではありません。
スタイリッシュな空間にするためにも、ただ好きなものを集めるのではなく、色を合わせたり、雑貨や家具の系統を揃えることが重要です。
そのためにも、自分の好みや、その空間をどんな風に演出したいのか、方向性を決めてから取り掛かることが成功の秘訣でしょう。
シャビーシックで大人かわいい部屋を作りたい!
シャビーシックとは
最近、インテリア関連の言葉で良く耳にする「シャビーシック」って、どんなものなのか、そもそも何のことを指しているのか意識したことがありますか?
語源としては「shabby」という単語からきており、「シャビー」という単語自体には「着古した、みすぼらしい、粗末な」という意味があります。「シャビー」に「chic」という「上品、あか抜けた、優雅」という意味の言葉を掛け合わせることで、「味がある、古さの中にも優雅さや品がある」といった意味合いが生まれたのです。
「シャビーシック」はその言葉の意味とは異なり、ネガティブな意味合いを持っている訳ではないということです。
また、インテリアスタイルとして、1989年にイギリス人デザイナーが提唱したことで有名です。
アンティーク家具と上品なフリルのファブリックを掛け合わせた、クラシックで女性的なイメージのインテリアスタイルです。
シャビーシックは、女性らしくありながらも、可愛いすぎるのではなく、クラシックな大人っぽさがあることから、年代を選ばず好まれているのではないでしょうか。
「古いけど味がある」というテイストが、歳を重ねるごとに深みが出る人間の人生に通ずるものがあるのかもしれませんね。
シャビーシックの基本
一括りにシャビーシックと言っても、国や地域でインテリアのテイストは異なりますので、基になるテイストによってシャビーシックでも雰囲気の異なる雰囲気になります。
日本で最近、大人かわいいと女性の間で人気が出てきたシャビーシックと言えば、ナチュラルカントリー調を長く使い込んだような味のある「フレンチシャビー」です。
アンティークやヴィンテージのものを取り入れるけれども、濃い色のレトロな雰囲気にするのではなく、明るく味のある部屋にするイメージを持ちましょう。
白を基調とし、合わせていく色は白が多く含まれた「ペールトーン」や、少し黒を含むことでくすみを演出できる「ライトグレイッシュトーン」が合うでしょう。
また基調とする色も、白以外にもグレーに変えることでカッコ良いシャビーシックを演出できるでしょう。
小物でシャビーシックな空間を演出したい
シャビーシックな家具、雑貨、装飾品の選び方としては、少しペンキが剥がれているもの、アイアン部分に錆がついているもの、全体的に長く使い込まれてきたような雰囲気を持ったものを選ぶと良いでしょう。
また、白いリネンやドライフラワーを装飾品として使用するのも、シャビーシックを表現しやすくなります。
他にも生花やガラス素材の小物も良いでしょう。キッチンにガラス瓶やホーローの容器を飾るとオシャレに見えるのでオススメです。
アイアンの小物もシャビーシックにぴったりで、黒いアイアンの線の細さが、空間にシャープさとカッコよさをプラスしてくれます。
木との相性も良いので、日本の家にも取り入れやすいでしょう。
木製の小物においても、新たに購入する場合でも古びた色やデザインの物を選ぶようにします。
小物からシャビー感を取り入れることで、部屋全体にまとまりを出すことができるでしょう。
まとめ
シャビーシックに興味がある人でも、世間的にまだあまり馴染みがないため、「部屋のイメージが湧かない」「取り入れるのが難しそう」「どんな家具を選べば良いのか分からない」と、未知のものは敬遠されがちなものです。
しかし、店舗の内装や、オシャレな人のSNSを見て、自分の部屋にも取り入れたくなりますよね。
特徴を理解し、上手に演出すれば、自分だけのシャビーシックな部屋になります。
ぜひ挑戦してみましょう!