ドバイ個人手配旅行のすゝめ(3)観光計画の立て方

近年観光地として人気が急上昇中の中東のドバイ。私の周りでも「一度行ってみたい」という方が多いです。そんなドバイに興味が湧いた方向けにドバイの楽しみ方をご紹介しています。

今回は、ドバイおもな観光エリアとホテルの選び方編。

距離感をつかむ

ドバイは都市国家と言われますが、面積だけで言えば埼玉県ぐらいあります。

ドバイ:4,114km²
埼玉:3,798 km²

また、観光客が移動するであろう範囲でいうと最大30kmぐらいあります。これは東京駅から横浜市に入るくらいの距離があります。基本的に車社会なので、公共交通機関を使って地区間を移動しようとすると1時間くらいかかってしまいます。
ですので、地区間移動はなるべく抑えて観光の計画を立てましょう。

車で移動した方が圧倒的に早いので、時間があまりない/かけたくない方は半日観光ツアーを利用して連れて行ってもらう事を考えてもいいでしょう。

首都アブダビにも行ってみたい!という方へ。ドバイ-アブダビ間については130kmくらいあります。これは東京から伊豆・箱根・富士山を少し越えたぐらいの距離があります。高速バスでも行けますが旅慣れてない方はツアーを利用したほうが良いでしょう。

参考)The True Size of …

地区別おすすめ観光スポット

ドバイの中にどんな観光スポットがあるのか、概要を見ていきましょう。下記は紹介しているスポットをピン留めしたドバイエリアマップです。割と散在しているのがわかると思います。

ダウンタウン・ドバイ

政府系デベロッパEMAARによる大規模開発が行われているドバイ新都心。もしトランジットなどであまり時間がない、という場合ならまずここ!といえるイチオシエリアです。

ブルジュ・ハリファ

ドバイの一番人気、世界一の高さを誇るタワー。ドバイ・モールのLG(地下階)に入り口があり、空港並みのセキュリティチェックがあります。124・125階と148階に展望台があり、124・125階のみであれば109AED(3千円ちょっと)位で登れます。148階のチケットでは両方入れ、優先入場やアラビックコーヒーのおもてなしがありVIP待遇を体験できます。ただし、当日ふらっと行って窓口で買うととんでもない額の入場料がかかりますので、必ず事前に予約しましょう(時間制)。公式サイトであれば直前でも予約できます。予約時にQRコードが発行されるのでそれを持って行けば大丈夫。スマホを現地でも使えるにようにレンタルWiFiやSIMフリースマホを持っていくと安心です。

ブルジュ・ハリファ(公式サイト)

砂漠の夕日やドバイ・ファウンテンの噴水ショーが見れる午後遅くはprime timeとして設定され、人気が高く予約が埋まってしまうことがあります。値段もやや上がります。2020年現在コロナの影響でガラガラですが、普段は直前では予約できないので日程がきまったら予約してしまいましょう。

英語が苦手な方は現地ツアー会社使うという手段があります。自分はVeltra使いました。隣のシャルージャ首長国出資のオリエンタルツアーと提携していて、日本人担当者も居て割とサービスも良かったです。
ブルジュ・ハリファのツアー(Veltraによる広告)

ドバイ・ファウンテン

世界一の大きさを誇る噴水ショー。ラスベガスで「must see」と言われるベラッジオの噴水デザイナー会社の設計だとか。無料エリアの中ではスーク・アル・バハールとの間の橋が観覧スポットとしておすすめ。

間近でみれる有料エリア20AED(600円位)、伝統船アブラでの観覧68.25AED(2千円弱)なんかもあります。噴水の見えるレストランを予約したり、噴水の見えるホテルの部屋でゆったりしながら夜を過ごすとか、色んな過ごし方のあるスポットです。2020年現在は毎日夕方16−23時の30分おき。

以前は昼にもショーが有ったり、週末になると開始が早かったりしたので今後変更が予想されます。公式サイトでスケジュールをチェックしましょう。

ドバイ・ファウンテン(EMAAR公式サイト)

砂漠エリア

ドバイ観光の人気2位、デザート・サファリが行われる南部の砂漠エリア。市街地からは小一時間走ると広大な砂漠が広がっています。デザート・サファリを申し込めば市内のホテルでも送迎してくれますし、砂漠エリア内にも5つ星のアラビアンリゾートがあります。他では体験できないリゾートを味わいたい人向けのエリア。

デザート・サファリ

砂漠をランドクルーザー(4WD)で走り回り、砂丘を(わざと)斜めに下る体験はリアルなスリルがあります。その後、アラブの隊商をモデルにしたキャンプサイトに行き伝統の鷹匠・ラクダ乗り体験・シーシャやスーク(売店)などのアラブ体験、砂漠の夕日を眺めたあとはBBQに妖艶なベリーダンスショーと盛りだくさん。

最初は「高くね?」と思いましたが、これだけ色々体験させてくれるなら良いなと思いました。ただし、クオリティは催行会社によるようなので、参加を申し込む前に口コミはチェックしましょう。催行にはドバイ政府の認可が必要らしいので大ハズレは無いと思うのですけど。

ペルシア湾岸地区

ナキールが開発したヤシの形をしたパーム・ジュメイラ、ジュメイラグループが開発したマディナ・ジュメイラ、など観光向けリゾートエリア開発が競ってされてきた湾岸地区。日本で豪華ホテルというとまずこのエリアのホテルが浮かぶはずです。

パーム・ジュメイラ

衛星からも見えるヤシの形をした人工島。木の部分は高級住宅街、周りを囲む円の部分がホテルエリアとして開発されています。中でも先端にあるアトランティス・ザ・パームはSNS映えするテーマホテルとして有名です。

バージュ・アル・アラブ

ペルシャ湾に突き出したダヴ船(アラブの伝統的木造帆船)の帆形をしたドバイのランドマーク。5つ星を超える高級ホテルだとして7つ星を名乗っています。どこかのレーティング会社の星ではなく、開発会社の自称らしいです(苦笑)。なのでどの旅行ガイド見ても「7つ星ともいわれる」というぼかした表現がされています。全室スイートで1泊1室20万、ドバイ空港から屋上のヘリポートへ直接入ってチェックインできたり予約がないとホテルに入れないなど、プライバシーを大事にしたい欧米のセレブに人気だそうです。

また、予約がないとホテルに入ることも出来ませんが、宿泊のほかスパやレストランの予約でも入ることが出来ます。中でもイスラムの休日にあたる金曜のアフタヌーンティーは人気が高く予約が取りづらいそうです。ただし、アフタヌーンティーでも一人635AED(約2万円)、窓際席確約は1テーブルに付き100AED(3千円)くらいします。世界一豪華なホテルの見学代、といったところでしょうか。(アラブ首長国連邦は旧イギリス保護領であり、アフタヌーンティを取り入れているホテルは他にも数多くあります。)

Sky View Bar(公式サイト)

ドバイ・マリーナ

ブルジュ・ハリファを作ったEMAAR(政府系デベロッパ)が開発中の新しいビーチエリア。ビーチ・ホテル・モール・タワーマンションやビジネス街を一体開発しています。もう少しすると、世界一大きい観覧車ドバイ・アイ(Dubai Eye)も完成予定です。Dubai Expo2020に合わせて10/20にオープン予定だそうです。タワーマンションはAir BnBに出されている部屋も多く、Vacationを楽しむ欧米人も多く見られます。

下記は広告を使った地図なので軽く流してもらいたいのですが、ドバイ・マリーナ付近にいっぱいありますよね。

AirBnBマップ ドバイ全体

AirBnBマップ ドバイ・マリーナ

私は2月に行きましたが冬に日照が短いヨーロッパ人にとって日光浴ができる格好のリゾートなんだな、というのが行ってみた感想です。ビーチで泳いでるのはヨーロッパ人だらけなんですよ。ヨーロッパから5時間ぐらいで旧イギリス保護領で英語が通じるし英系のチェーンも多い。治安が良いし、ホテル内ならお酒も飲めるしアクティビティもある。リゾート後進国日本と違って長期休みがいつでも取れるヨーロッパ人にとって高級感が味わえるドバイは日本から見たら東南アジアのリゾートみたいな気軽に行けるDestinationとして成功した、というのが本当のところかと思います。(欧州系銀行が結構貸しこんだらしいです。)

ドバイ・オールド・タウン Dubai Old Town

クリークの両岸に広がる旧市街でドバイの始まりの街。東岸がデイラ、西岸がバール・ドバイでこの地域名がドバイの由来です。東海道の神奈川宿が県の名前になったようなもの、というと日本人にはピンときますかね?昔の中心部なので、政府の建物やモスク・スーク(市場)・歴史保存地区などアラブを感じさせる見どころがいっぱいありますし、物価も安い。クリークを渡る水上バスなんて3AED(百円位)ですよ。

バブリーな新開発エリアを離れて、アラブの文化に触れたい!という人にはイチオシのエリアです。私が一番行ってほしいのはこのエリアです。「作られたアラブでいい」というひとは舞浜に行ってTDSに8千円程払ってアラビアンコーストでも行けば良いんじゃないですかね?(辛辣)
21世紀中には、世界の宗教人口はキリスト教と逆転してイスラーム教徒が世界一の宗教になると予想されています。ぜひアラブの息吹を感じてみてください。

では、どこに泊まってどう過ごす?

先に、埼玉県ぐらいの広さがありますと書きました。ですので、どこに泊まってどう過ごすかによって体験はかなり変わってくると思います。

発展し続けるドバイを体感したい!

広大なショッピングエリアがあり何に対しても困らないシティステイとしてダウンタウン・ドバイはどうでしょうか。噴水ショーが見える部屋を押さえて優雅に過ごしてみましょう。昼間どこかにでかけたとしても毎晩ゆったりと過ごすことが出来ます。噴水ショーがみえる部屋はやや高く付きますが、昼にどこかにお出かけした後、夜自室でも楽しめます。食べ物に関してはリゾートホテルステイほどではありませんが、少しお高め。

豪華なホテルステイを楽しみたい!

休暇はあまり疲れるようなことをせずホテル内でのんびり過ごしたい、という方は定番のリゾートホテルへ。バージュ・アル・アラブの陸地側マディナ・ジュメイラ地区やパーム・ジュメイラ地区は地区内にウォーターパークやスークまでありレストランの選択肢も豊富で飽きさせない作りになっています。公共交通機関からも少し離れていますので、お出かけはガイド付きツアーを使ってほかはホテルではのんびり・ゆったりな感じになるかなと思います。

滞在費はおさえてアクティブに楽しみたい!

ホテルは寝るだけだから安くていい、という方にはドバイ・オールド・タウンがおすすめ。リーズナブルな4つ星ホテルや格安のゲストハウスもこちらに多いです。ローカル向けのレストランやショッピングセンターもあり、滞在費をおさえることが出来ます。

私が利用したホテルはホテル リビエラ ドバイ。ここは古くからある4つ星シティホテルでタクシーの運転手も大概知っています。ここは何がおすすめって、日本人スタッフがいること。日本の存在感が薄いドバイにおいて数少ない日本人向けホテルです。ただし、長期休暇を取られることもあるので質問があれば事前にメールで送っておきましょう。Please reply in Japanese(日本語でお返事ください)って書けばつないでくれるんじゃないでしょうか。初めてのドバイで不安といった向きにはかなりおすすめです。

ドバイ・クリーク沿いにあり、水上バス(アブラ)もすぐ目の前、デイラのゴールドスーク・スパイススークも徒歩15分圏内、ドバイ・メトロの乗換駅Union駅も15分以内に行ける好立地で、1室1泊1万円ちょっとなので、二人で行けばかなりお安く泊まれます。

ホテル リビエラ ドバイをHotel.comで見る

日本のドバイ向けツアーをみると豪華5つ星リゾートホテルしか並んでいないので、「ドバイって高いんだね…」と思ってしまうかもしれませんが、そんなことはありません。観光都市ドバイはAir BnBやゲストハウスも含めて実に様々な層に向けたホテルが揃っています。ドバイ政府観光・商務局はサイトにそう明記しています。パックツアーに豪華ホテルばかり並んでいるのは、それなりの手数料を用意して送客を依頼しているからです。ぜひ、D.I.Yでアラブの息吹を感じに行ってみてほしいと思います。

次回からは、概要だけ紹介した観光スポットを詳しくご紹介していきたいと思います。

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