飛行機の燃料が灯油だとすれば、家のストーブも大空を飛べるのか!?

飛行機の燃料が灯油だという話を
聞いたことがあるでしょうか?

飛行機の燃料と言えば、ジェット燃料、
あるいは、飛行燃料と呼ばれることが
多いこの燃料ですが、

実は分類としては灯油になるものです。

しかし、この飛行機の燃料としての灯油は、
当然と言えば当然ですが、一般家庭で使う
ストーブのものとは違います。

なので、お家のストーブは空を飛べません。

飛行機の燃料として使われる灯油につて、
詳しく解説いたします。


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目次

飛行機の燃料は灯油というのは本当ですが、正確にはケロシン


冒頭でも説明した通り、飛行機の燃料は、
灯油は灯油ですが、一般家庭のそれとは
違います。

具体的な差異としては飛行機の燃料としての灯油は、
灯油の中でも、より純度が高く、水分の少ない、

ケロシンという種類の油が使われている点です。

これは、通常の灯油だと高高度の空の世界では、
凍ってしまって、燃料として機能しなくなって
しまうからです。

ちなみにこの燃料で飛行機が飛べる距離は、天候や機体の
条件にもよりますが、1リットルおよそ50mです。

意外なほど少ないですね。

東京沖縄間での航空旅行では往復でおよそ、3万リットル
使っている計算になります。

そう聞くと、途方もない燃料が積まれていますね。

ジェット燃料と航空ガソリンの違い ガソリンで飛ぶ飛行機の特徴


飛行機の燃料であるジェット燃料が、灯油であること
は説明のとおりですが、ガソリンを燃料とする飛行機
は、ないのでしょうか。

航空ガソリンという燃料で飛ぶ飛行機もあります。

航空ガソリンも、自動車・バイクのガソリンとは
少々違った性質を持っています。

これは、鉛を含むかどうかです。

航空ガソリンは、鉛を含んでおり有鉛ガソリンとも
呼ばれます。こちらも耐寒性が高いことなどが特徴
にあげられます。

空の世界で活動するには人間だけでなく、機械や燃料も
寒さに強くないといけないということですね。

有鉛ガソリンについてはその多くが毒性があり、呼吸や
皮膚からの吸収もされやすく危険度が高いガソリンです。

主にレシプロエンジンの航空機の燃料となります。

レシプロと言えば筆者は紅の豚などをイメージしますが、
伝わるでしょうか。ああいったタイプの飛行機の燃料が
航空ガソリンです。

レシプロが主流だった当時は飛行機そのものが少なく、
これによる騒音も喜ばれていたとか。

騒音はともかく個人的にはレシプロは、確かに男心を
くすぐる、かっこいい機体が多いので、喜ばれるのは
何となくわかるような気がしますね。

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飛行機の燃料として使われているものが他にもある!?


ちなみに灯油というより分類的には、軽油に近い燃料で飛ぶ
飛行機も一般的ではありませんが、存在します。

過去には戦闘機にも使われたことがあるようです。

現代でも小型のセスナ機で使用されている例があります。

こちらの軽油も、いわゆる通常の軽油とは異なり、
耐寒性や防腐性などの面では、一般の市場に出回る
物よりも高性能と言えるでしょう。

ちなみに規格に合わなかった、基準を満たさない燃料は、
それほど精度の必要ない乗り物へ流用されたりします。

ジェット燃料を入れる場所

今の飛行機の主流の燃料である、ジェット燃料ですが、
これが飛行機のどの部分に貯めてあるのか紹介します。

本体部分と思われる方も多いかもしれませんが、
実は、主翼が燃料庫となっています。

主翼に燃料を詰めるのはスペースの関係もありますが、
主翼で受けた風を利用して燃料を燃やしたり、燃料の
位置を調整して重心移動をしたりと、空気の受け方を
変えるだけではなく、羽と中の燃料だけでも、様々な
役割を果たしています。

飛行機の燃料についてのまとめ


飛行機の燃料について書いてきましたが、いかがでしたか。

どの飛行機の燃料も家庭にある物と同じ分類の
燃料ですが、その性質はかなり異なっていると
言えるでしょう。

さらに、これらには色々な添加物が入っています。

まず耐寒性。空の世界はとても気温が低いため、
凍ってしまうような燃料は使う事ができません。

必然的に水分量が少ないものを利用することになり、
さらに凍結防止剤が、加えられることもあります。

他にも防腐性も重要性が高く、酸化防止剤を利用する
場合も珍しくありません。

その他金属不活性化剤などもあり、単に高純度なだけ
でなく、そういった特殊な添加物も使う事で飛行機の
燃料は成立しています。

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