卒業式を迎えると同時に、ランドセルはその役目を終えます。
6年間を共に過ごしたランドセルは思い出がたくさん詰まっている分、子供も親も処分するには忍びないと思ってしまいますよね。
思い切って物をガンガン捨てるタイプの私でも、(まだ子供は中学年だけど)ランドセルとなるとちょっと勿体ないというか手放すのが寂しいというか、きっとそんな気持ちになると思います。
でもいつかは処分する日が来てしまうなら、必要としている人に使ってもらえると嬉しいですよね。
そこで、ランドセルの寄付を行っている団体や業者のご紹介していきます!
ランドセルを処分する代わりに寄付を
ランドセルは海を越えて
㈱クラレが毎年行っているキャンペーンが「ランドセルは海を越えて」。集められたランドセルは毎年アフガニスタンの子供たちへ寄付されています。
アフガニスタンと聞くと戦争のイメージが強いですが、そんなアフガニスタンにおいて、学校という空間は教育の場というだけでなく、子供たちが唯一子供らしく過ごせる貴重な場所でもあります。
困難な中、「学びたい」という意欲を持つ子供たちの手助けが少しでもできると嬉しいですね。
毎年3月中旬から4月初旬の間のみランドセルの寄付を受け付けています。
- 豚革のランドセルは宗教上の理由によりアフガニスタンには寄付できないが、代わりにモンゴルへ寄付される。
- ランドセルの中に未使用の文房具を入れると喜ばれる。
- ランドセル受付倉庫(国内)までの送料は自己負担。(海外への送付はクラレが負担)
ジョイセフ
ジョイセフとは主に女性の支援を行っている日本生まれのNGO(非政府組織)です。
ジョイセフでもランドセルの寄付を募っていて、こちらも「ランドセルは海を越えて」キャンペーンと同じく、アフガニスタンにランドセルを送る活動をしています。
アフガニスタンでは女の子の未就学率が60%と高く、多くの女の子たちは学校に通えていません。ジョイセフでは、特に教育の機会に恵まれない女の子の就学のお手伝いをしています。
ランドセルを寄付すれば、アフガニスタンでそれを受け取った子供たちに教育を受ける機会を与えることにつながり、その後の子供たちの人生に大きなチャンスが生まれています。
送ったランドセルで異国の子供の未来が開けるなんて、こちらまで嬉しくなりそう。
- ランドセル回収期間は春と秋の2回。春は3月中旬~5月下旬。秋は9月初旬~10月下旬。
- ランドセル1個につき、輸送費などの諸経費の寄付が必要。
- ランドセルの他に学用品・使用済切手・書き損じはがきなどの寄付も受け付けている。
セカンドライフ
セカンドライフに寄付されたランドセルは、ヨーロッパ・東南アジア・中東などに送られリユースされています。
セカンドライフと前述の団体との違いは、寄付をしたい人と欲しい人をつなげる仲介約をしているという点で、必要な人からの要望に応える形で個人や施設などに送られています。
またセカンドライフでは、発展途上国の子供たちのためのワクチン募金に力を入れています。ランドセルなどを寄付することがワクチン募金につながるなんて、素敵な取り組みですね。
- 寄付できる品物はランドセルだけでなく、ぬいぐるみ・古着・靴・余ったおむつなど多岐にわたる。
- 全国一律料金で120サイズが1,980円。160サイズは2,480円。段ボールに入るなら何を入れてもOK。
- 家まで集荷に来てくれる。(ゆうパック)
ランドセルを寄付する際の注意点
ランドセルを送付した先では新たな持ち主が待っています。
ランドセルは中古を想定しているとはいえ、ベルトがちぎれていたりなど大きく破損しているものは受け取ってもらえません。
使用するのに支障のない傷や汚れは大丈夫ですが、次に使ってくれる人が安心して使えるものを送ってあげてくださいね。
以上、ランドセルを寄付できる事業をご紹介しました。気になった団体や「ここに寄付したい!」というところがあったら、是非検討してみてくださいね。