『資本主義って悪者なの?』ジグレール教授が孫娘に語るグローバル経済の未来
ジャン・ジグレールさん著『資本主義って悪者なの? ジグレール教授が孫娘に語るグローバル経済の未来』(訳:鳥取絹子さん)が、CCCメディアハウスより刊行されました。
もっと気軽に資本主義やグローバル経済について話し合おう! 資本主義の問題と未来ついて、ジャン・ジグレール教授と一緒に考える
本書は、ジグレール教授が、孫娘の素朴な疑問にやさしく答えながら、資本主義の問題と未来を一緒に考えるという構成になっています。
「格差が人を殺すってどういうこと?」
「マルクスっていったい何をした人なの?」
「負債がふくらみ続けているのはどうしてなの?」
「どうして不要なものを買ってしまうのかな?」
「だとしたら、資本主義は悪者なの?」
――まあ、資本主義が生みだした弱肉強食の理念は、根本的に打破されるべきだが、科学やテクノロジーで得た素晴らしい成果は保持されるだけでなく、向上させなければならないと思っている。人の仕事や才能、発明は我われすべての人類に共通する利益に使われるべきで、一部の人間の満足や贅沢、権力のためだけにあってはならないのだよ。
さてと、私たちの夢でもある新しい世界を実現できる条件などについてはあとで話すとして。その前にまずは、資本主義がどこから来たのかを話させておくれ。
(第1章 「資本主義って何?」より)
本書の構成
第1章 資本主義って何?
第2章 資本主義の誕生
第3章 フランス革命について
第4章 オリガーキー[一握りの支配者]について
第5章 グローバル化について
第6章 不平等、格差について
第7章 隠された真実――発展途上国は先進国への債務返済に追われている
第8章 表に出ない資本主義の裏の顔
第9章 行き過ぎた資本主義を崩壊させるのはユートピア?
ジャン・ジグレールさん プロフィール
著者のジャン・ジグレール(Jean Ziegler)さんは、1934年生まれ。スイスの政治家で社会学者。
ジュネーブ大学社会学部教授、同大学付属第三世界研究所所長などを歴任。2000年から2008年まで国連の「食糧に対する権利」の特別報告者を務める。実証的な研究から貧困と社会構造の関係について人道的な立場から意欲的に執筆活動を行っている。
著書に『世界の半分が飢えるのはなぜ? ジグレール教授がわが子に語る飢餓の真実』(合同出版)など多数。
資本主義って悪者なの? ジグレール教授が孫娘に語るグローバル経済の未来 孫娘の素朴な疑問にやさしく答え、 資本主義の問題と未来を一緒に考える。 グローバル化した資本主義のもと、 現在10億人以上の人々が 貧困に打ちひしがれている。 格差や不平等はかつてなく増大し、 地球は疲弊、閉塞感に襲われ、 人々が対立、分断されている。 今こそ、資本主義について考えよう。 |