こんにちは、インディ(@aiirodenim)です。
かっこよくて、丈夫で、はき心地が良くて、安いスニーカーって、最強。
あのニューバランスのUSA工場でも一部モデルの生産を始めた、貴重なスニーカーブランド『PF Flyers(PFフライヤーズ)』。
現在では日本に代理店が無いため、国内では正規ルートで商品を見ることはもちろん、新しい情報が取得できる環境もありません。
しかし日本国内展開から撤退後、ニューバランス傘下にて独自性のあるブランド展開が進み、今、まさに「始まりつつあるスニーカーブランド」です。
本当に、これからの展開が凄く楽しみ。
そのPFフライヤーズの現行モデルの中に、価格は1万円以下ながら、作りの良さとルックスがひときわ異彩を放つモデルがあります。
それが本日レビューをする、『GROUNDER(グラウンダー)』。
コンバースCT70やジャックパーセルも当然、好きな私ですが、このGROUNDERが現在1万円以下のスニーカーでオススメしたい一足、第1位。
以下、私物を写真に撮りつつレビューしてみたいと思います。
目次
PF Flyers [GROUNDER(グラウンダー)]:PFフライヤーズ
概要
PFフライヤーズのGROUNDERは、ヘビーなダック生地(キャンバス)を使用し、軍モノのスニーカーを参考にしたアウトソールを搭載したローテクスニーカーです。
このローカットの定価はUS85ドル。ハイカットの定価はUS90ドル。
私はこれまでの記事でPFフライヤーズの良さとして、made in USAモデルのクオリティの話をしてきましたが・・・このモデルはインドネシア製です(!?)。
本当のことを言うと、店頭で他のフライヤーズのmade in USAモデルと見比べながら、このモデルもUSA製だと勘違いして購入したのです。それくらい、このモデルは非常に作りが素晴らしかった。
それもそのはず…後述しますが、ミルスペックのミリタリーモデルがベースになっています。
作りやウンチクは置いといて、何よりこのルックスが文句無しにかっこいい。
アンダー1万円で、USAモデルと遜色の無いクオリティの良質スニーカー。紹介しない理由がありません。
PFフライヤーズと米軍の関係
1940年代〜1950年代にかけてPFフライヤーズ(グッドリッチ社)はそのフィット感と高い歩行性能、耐久性から、実際に米軍への支給品として選ばれ、使われていました。
その時の米軍支給モデルをベースにしてアレンジを加え、2017年にリリースされたのがこの『GROUNDER』です。
悪路でも歩行性能の高いソール、耐久性能の高いヘビーキャンバス、特許を取得した姿勢矯正インソール。
ミルスペックに耐えうる、米軍に認められたスニーカー。その背景だけでも十分、このモデルの魅力が伝わると思います。
PFフライヤーズ『GROUNDER』レビュー
このGROUNDERは、ぱっと見はシンプルなローテクスニーカーの雰囲気を漂わせつつも、特徴的なディテールがいくつか搭載されています。
それらがバランスよく組み合わさり、実にまとまりのあるルックスに。
まず特筆すべきはは手に触れて心地良い、ヘビーで目の詰まった丈夫なダック生地のアッパー素材。風合いだけで「頑丈さ」を連想させるような、そんな素材感になっています。
特徴的なトゥの成型
外観で目立つのがこのトゥの成型。ミリタリーベースのため、つま先を保護するため比較的ボリュームのあるトゥになっていますが、シェイプが尖りすぎず、丸すぎず。 絶妙なバランスで形作られており、カジュアルさと上品さが良いバランスでまとめられています。美しい。
そのトゥには彫りの深い凹凸模様が刻みこまれています。戦車のキャタピラみたいなゴツゴツ感で、見ても触ってもドキドキしちゃう。
この深い凹凸模様は、見た目に面白い変化をもたらします。
例えば光を上に持って来て撮影。すると一見、綺麗めスニーカーのような雰囲気になります。
ところが、
光を横に持ってくると、トゥの成型の陰影が強調されミリタリーっぽい雰囲気に。
このように見る角度、光の加減によって見た目の雰囲気やバリエーションが変化するところにも面白みを感じました。
特徴的なソール
トゥと並んで、このモデルの大きな特徴となっているのがソール。
横から見ると一目瞭然。ソールが盛り上がっているのが分かります。
ごつい。
ぬかるみや凹凸の激しい道でもグリップを失わないよう、米軍支給モデルでも見られるディテールをベースにしたオリジナルソールが搭載されているのです。
ごつい・・・のですが、「ゴツすぎない」っていうこのバランス。
比較的硬質なラバーが使われており、この成型も美しい。店頭でまさかこれがインドネシア製であるなんて、思いもしませんでした。それくらい作りがしっかり、頑丈。
インソールは『Posture Foundation(ポスチャーファンデーション)』
もともと歩きやすい・履きやすいスニーカーを作るのがこのPFフライヤーズの特徴でした。このGROUNDERにもその点に妥協は見当たりません。
PFフライヤーズのブランド名にもなった、特許取得のインソール『Posture Foundation(ポスチャーファンデーション)』が搭載されています。
人間の足裏の骨格に合わせる形で土踏まずのアーチ部分を盛り上がらせ、正しい姿勢のサポートをして歩き疲れないと言う特徴をもつのが、このインソール。
かつてアメリカの、スポーツの現場で圧倒的な指示を受けたこのインソール。おかげで、ローテクスニーカー特有の「歩き疲れ」感が全くありません。本当に履いていて、楽。
そのおかげで、履く機会が著しく増える。大活躍しています。
頑丈なくるぶしのサポート
スニーカーの履きやすさを左右する大切な要素として、ヒールのサポートがあります。写真の緑のライニングの部分ですね。
コンバースのオールスターなど、ヒールあたりがふにゃふにゃだったりしますが、GROUNDERではこの部分が比較的頑丈に作られています。
ヒールからのルックス。
ヒールの貼り合わせのラバーパッチ。ただ、この「P.F.」ロゴは個人的にはちょっと苦手。ここまで攻めた素晴らしい商品開発をされるのであれば、復刻は別として、新モデルに関しては過去のロゴに拘らず新しいものを採用してもいいのでは、と思ったりします。
つま先が反り上がったルックス
これは私の好みの問題になりますが、つま先が反り上がった靴(スニーカー・ブーツ)が好きです。
例えば、コンバースUSAのCT70もつま先が反り上がったスタイルになっていますが、このGROUNDERはそれを超えた反り上がり。反り上がればなんでも良いって訳ではありませんが、見た目の可愛さがツボです。
お勧めのサイズ
アイレットは7ホール。コンバース・オールスターと一緒。
このGROUNDERですが、私のお勧めはマイサイズよりも「1cmくらい大きめ」を選ぶこと。そして、紐を出来るだけ締め上げる履き方です。こうすることで、このモデルのルックスがさらに引き立ちます。
紐を締め上げることで、このモデルの特徴である白くて大きめのアウトソールが、正面や上からよく見えるようになります。
ひと昔前で言う「ノースウェーブ」のようなルックスが演出できますよ。
とにかく、今私が一番気に入っているスニーカーです。
細身のパンツにも相性が良い
ローテクスニーカーの中でも、比較的ボリュームがある作りですが、細身のパンツにも抜群の相性です。
この汎用性も魅力のため、今一番オススメしたいスニーカーなのです。
【まとめ】人にお勧めしたいスニーカー部門、第1位を爆走中。
抜群のルックスと確かな作り、履きやすさ、さらに値段も比較的お手頃。こういうモデルを作れる今のPFフライヤーの勢いと言うか、凄みを感じさせた一足です。
こう言うモデルを、歴史あるブランドで、且つニューバランスのクオリティコントロールの元で作られていることに大きな説得力があります。
私も日々、色々なスニーカーを見ていますが、コレほどまでのクオリティのものに出くわすことはそうそうありません。カラバリ出たら個人的には全て揃えます。
私はPFフライヤーズはバンコクで購入していますが、日本で正規ルートで買える場所がないのでこの良さを読者の皆さん完璧に伝えられないのが、残念。
ネットで並行輸入等で販売されているところはありそうですが・・・定価の2倍近くで販売しているところが多いか・・・輸入なんで、仕方がないところですが。
このモデルに限らず、PFフライヤーズは昔ながらの(言い換えればこダサい)キャンバススニーカーというイメージを払拭するかのごとく、作りの良さを武器に積極的に新しいモデルをリリースし始めています。
これからの動きに目が離せません。
最近はインスタもマメに更新中なので、宜しければフォローください↓
本日もご一読、ありがとうございました。
ブログを読んですごくgrounder loが欲しくなったのですが、買う手段がなくて困っています。
やはりpf flyersが日本に進出するまで待つしかないですかね…
>小池様
コメント、どうもありがとうございます!
この6月末に日本に帰る予定です。その時に「お使い」して差し上げることもできますよ!
日本でも楽天をのぞいてみると並行屋さんが売ってますが、かなりお高い値段設定ですから、あと1ヶ月ほどお待ちいただけるのでしたら希望のサイズをおっしゃっていただければ、店舗を回って探してきます(そのほうがずいぶん安くつきます)。いつでもメッセージくださいませ。