26日の日経にエコノミスト誌からの転載で「懐古主義が台頭する意味」という長文の寄稿があります。要は世界各地で昔を懐かしみ、その時を取り戻そうという動きがあるがそれはなぜだろうか、というものです。
なぜ我々は昔のように楽しく気楽な時代から離別し、新参者の移民や外国人労働者と接し、高い税や社会保険料を払い、ハラスメントに気を付けなくてはいけないのだ、自分は何も悪いことをしていないのに…ということでありましょうか。
記事によるとその意味とは「ノスタルジアは今の激動の時代には、悲観主義者にも楽観主義者にも船のアンカーのようなある種の安らぎを与える」ものであり、「こうした時代に人々は安心と自尊心を再確認しようとノスタルジアに吸い寄せられる」とあります。一方で、「抗議活動を繰り広げる人々は、(中略)抵抗で改革が停滞すれば、落ちぶれていくとの感覚は強まる可能性がある。しかもノスタルジアに浸る人々が求める自尊心は、往々にして排外主義をあおる」とその危険性も指摘しています。
読み応えのある記事だと思います。
どんな方もふと昔のもっとシンプルな時代を思い起こすことはあるかと思います。「あの頃は楽しかったよなぁ」であります。社会のルールも規範も今ほどうるさくなくて、賢い人もヤンキーもみんなもっとストレートだったと思います。しかし、世の中が複雑怪奇になり、グローバル化が進み、好む、好まざるにかかわらず社
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なぜ「昔はよかった」のだろうか?
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