夢のマイホームの建設や外構工事（エクステリア工事）、あるいは建物内部のインテリアのことを考えると夢が膨らみます。しかし、これらを施工する業者選びに失敗してしまうと、あなたが工事について知らないことを良いことに、騙してくる可能性があります。
その結果、粗悪な工事内容にも関わらず、高額な請求を余儀なくされて損をしてしまいます。特に、低価格を売りに営業をしている会社は要注意です。なぜなら、安い値段で工事を行うには、材料や技術面の質を落とすしかないからです。つまり、手抜き工事をしなければいけません。
土地選びも同じように、低価格で売りに出されている物件には要注意です。数百万円～数千万円で取引されている土地が安いということは、必ず理由があります。
中でも、建築条件（土地を販売している不動産会社で家も建てる条件）が付いている土地はきちんと調べる必要があります。これを知らないで土地を購入してしまうと、必ず損をします。
不動産会社の設けの仕組み
高額であるはずの土地が低価格で販売されていたら、誰しもが飛びついて購入を検討します。しかし、前述の通り、数百万円～数千万円で取引されている土地が安いということは、必ず理由があります。
例えば、立地条件からして２０００万円以上する土地が建築条件付きで、１５００万円で販売されていたとします。「これは安い！」と思ったあなたは、その土地を購入しました。しかし、値段が安いのには軟弱地盤であったという理由が後で分かりました。
家を建てるためにはしっかりした地盤が必要になります。建物の重さに耐えることができなくなり、地盤沈下を起こしてしまうからです。地盤沈下を起こすと、家が傾いたり、最悪の場合マイホームがひび割れたりしてしまいます。このような事態を防ぐためには、地盤改良を行わなければいけません。
ただ、規模にもよりますが、地盤改良には数十万円～数百万円の費用が必要になります。特に、建物を支えるために地中深くまで工事を行わなければいけない場合、地盤改良費はすぐに数百万円を超えてしまいます。
地盤改良に数百万円もかかってしまうと、良好地盤の土地よりも高くついてしまう可能性があります。実は、これを利用して儲けを出している不動産会社は多いです。
安いと思わせて土地を購入させ、地盤改良業者に仕事を投げ、中間マージン（手数料）を抜いているのです。さらに、建築条件が付いているため、家も同じ会社に依頼することになります。つまり、「土地や地盤改良、さらには建物などの全てから利益を出してため、その不動産会社はまる儲け」ということです。
建築条件の付いている土地に関して徹底的に下調べを行う
このページで述べてきた内容を理解すると、建築条件付の土地を販売している不動産会社は、悪徳であるかのように見えてしまいます。しかし、建築条件が付いているからといって、お勧めできないわけでは決してありません。それどころか、値段や立地条件を考慮すると、あなたに適した物件の可能性は大いにあります。
例えば、分譲地（一つの大きな土地をいくつかの区画に分割して売り出す土地のこと）の全てを同じデザインの建物で販売している場合、格安で購入できます。
この場合、建売（建物が建った状態で売られている物件）の場合が多く、実際にあなたの目で確認できます。
ただ、周り近所と全く同じデザインで建てられているため、内装にこだわることができません。そのため、個性豊かな外観にするためには、エクステリア工事で差をつけるしか方法がありません。
ただし、家の造りやデザインに特にこだわりのない方であれば、通常より数百万円安く購入できるため、かなりお勧めです。気になっている土地に建築条件が付いている場合、きちんと下調べを行うようにしてください。これを面倒くさがって適当に土地選びをしてしまうと、悪徳な不動産会社に騙されてしまいます。
