CAD日記

主にAutoCADのことについて書いているけど、近頃は投資系ネタに注力している。自動売買、仮想通貨、PC関係、プログラミングなど。@caddiary

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G検定合格までに費やした労力と金、そして何を得るか。。

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G検定って何だよって話から。ディープラーニングの基礎知識を有し、適切な活用方針を決定して、事業活用する能力や知識を有しているかを検定する。一般社団法人日本ディープラーニング協会(JDLA)が年に3回オンラインで開催している資格試験。

この8月に異動した部署はソフトウェアのカスタマイズをやっているところで、メンバーはいくつかのチームに属していて、AIチームというのがあった。人工知能のことをAI(Artificial Intelligenc)と呼ぶのはいいとして、世の時流に乗ったおもしろいチームだなとは思っていた。ただ、現実的なビジネスにはなっちゃいないだろうと思ったが、実際はけっこう金を生んでいることがわかった。もちろんAIやディープラーニングの研究をしているわけではなく、その技術を生かしたチャットボットのような製品を売り込んだりコンサルタントしていた。おいらはCADチームに入ったので、AIはそのうち関与してみようかね。。くらいのノリだったが、管理職から受検をススメられたというのと、おいらの保有資格不足という問題を解消するべく、受けてみた次第。

オンラインで受けられるっていうのはこのコロナ禍において画期的。自宅からネットを介して受検する。受検料13,200円。土曜の13時から始まって2時間を要する。191問の四択問題を解いていく。1問につき38秒しかない。頭に入っている知識だけでなく、手持ちの資料やネット検索を駆使する。全問についてググって回答出していたら5時間くらいかかるのでアウト。半数以上は自分の頭だけで解いて、問題文と選択肢が長ったらしいのはヤマカンで、用語の説明みたいなネット検索でパッと出できそうなものをググった。結果合格したわけだが、正答率は6割程度だったんじゃないかな。自分の点数は明らかにされず、合否のみ知ることができる。

受検したのが11/7(土)で、合否発表がメールで届いたのが11/19(木)の13時。以下のメールが届いた。
=================
【 合 格 】
=================
総受験者数 7,250名
合格者数 4,318名

合格率59.7%は数字的には高そうに見えるが、誰もが受けるような試験ではなく、その知識を必要な立ち位置にいて相応の準備をした人間が受けているということを考えればかなりキビシイ数字。受検料1万超えだから冷やかしで受けるような人はいないはずだしね。よく合格したもんだと、自分の潜在能力の高さにおどろいた。

勉強のために買ったのは以下2冊の本。合わせて2,416円なり。
人工知能は人間を超えるか (角川EPUB選書) Kindle版 876円
深層学習教科書 ディープラーニング G検定(ジェネラリスト) 公式テキスト Kindle版 1,540円

まずは、AIについて興味をもってみようという意図で軽い本を1冊読んだ。この業界の第一人者であり、検定を主催しているJDLAの一番エラい人である松尾豊氏が書いた本。2015年に発行されて5年も経っているわけだが、今だに売れ続けているベストセラーらしい。
次に、参考書ということで上記の公式テキストをゲット。白本と呼ばれていて、これとは別に問題集があってそっちは黒本だって。

受検の1カ月前から準備し始めた。通勤時および就寝時にスマホでひたすら読むだけ。2冊それぞれを1周。前日の土曜日にネットで公開されている模擬試験を受けた。さっぱりわからずに、ネット検索の重要性を悟った。過去に受験した人が公開しているカンペをお気に入りに追加しつつ、Google検索を以下にはやくできるかを練習。G検定がGeneralistの略でGであるところ、GoogleのGじゃねぇの言われているゆえんである。こりゃ合格は難しいなと思ったが、ここで粘り強く時間を費やしたのが勝因だったと思う。当日は朝からずっと模擬試験をやり続けて、試験開始の13時になり、それから夢中で2時間という長くて短い時間を過ごした。ググるって行動はいつもしているわけだが、どんなに簡単な調査でも1分はかかるってことがわかった。編み出したのは検索ボタンを押さずに検索候補だけで回答を得るということ。一つ目のワードを入れてスペースを入れた後に出てくる候補に四択の中のものが1つあればいいということ。これであれば20秒程度で回答を得られる。問題分が短い場合に適用できた。ともあれ、191問という問題数は尋常ではないので、終わった時の疲労感はスゴかった。脱力感と達成感もあったか。

合格したことによって、受検料13,200円+報奨金10,000=23,200円が会社から支払われる。金額的に小銭レベルなんでさして興味ない。大きいのは資格ポイントってヤツで、ようするに会社の評価に直結するポイントを得られるってこと。この15年間ほど資格試験なんてうけてなかったので、資格ポイントは相対的に低位に落ち込んでいた。元々持っていた15ポイントにG検定の5ポイントを加えて20ポイントに!よかったよかった。
あとは知識と興味。試験勉強で得た知識は頭に残っているし、今後の情報化社会におけるAI活用に興味が湧いてきている。Pythonというプログラム言語はAI向きだと言われてちょいとかじってやめてしまっていたが、学習を再開する。CADとAIの融合ということでも、オリジナリティのあるアイデアが頭の中におぼろげながらにあるので形にしてみたいと思う。ディープラーニングについてもう一歩深く知識を入れ込んでみてもいいだろう。E資格なんていうEngineer向けの上位資格があるんでそっちを目指すのも一興。

ということで、G検定受検から合格というイベントは、おいらにかけがえのない何かを与えたのかもしれない。いやいや、そうそう人間変わらんだろーって冷ややかな感情があるのも確かなり。

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