幸福の定義

幸福を定義するなんて難しいですよね。皆さまはどのように定義しますか? 何を重視するかによっても違ってきます。私流には「心と体で生きていることを感じられること」が幸福なことだと思います。でも、この説明では、漠然としていて分かりにくいですね。まず、この世は物質の世界なので、人生を楽しむためのお金を持っていること、そして、心身ともに健康であること、さらに、安全な環境にいること、が幸福度をアップさせる要素だと思います。今日は、幸福について考えてみようと思います。

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世界幸福度が54位の日本

2018年世界幸福度報告書で、日本は156カ国の中で3位順位を落として54位になったそうです。このランキングは国内総生産(GDP)、寿命、社会的な支援、社会的な自由、そして寛大さを考慮にいれています。そしてまた国民に自身らの生活を10段階評価でたずねているそうです。
今、世界中が不況に悩んでいます。日本では終身雇用の形態が崩れ、経済的に非常に不安定な時代を迎えました。お金がなくても幸せになれる人なんていません。日本人が幸福を感じられなくなった最大の理由は経済的な問題にあります。ニュースでよく「子どもの貧困」という言葉を聞くようになりました。10年前は考えられないような言葉です。みんな生きていくのに必死なんです。これから、もっと厳しい時代がくると思います。極端に言えば、就職しているか、していないか、という両極端な時代が来るかもしれません。
日本でマッサージを受けると、一時間6000円で、タイで同じマッサージを受けると同じ一時間で3000円らしいです。以前、私がタイを旅行した時、コンビニのコーラ1本が30円でした。タイはどんどん日本に追いついているのです。日本のマッサージの料金ははタイに比べてたったの2倍なんですよ。日本人は危機感がなさすぎるんです。就職口がなければ、自分で商売をしてもいいではありませんか。幸せを自分の手でゲットしようと努力するのが、地球人の生き方だと思います。行動あるのみ!

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人生選択の自由

フィンランドはリストの第1位で、ノルウェーとデンマークが続く。「もっとも幸せの少ない」国々は南スーダン、中央アフリカ共和国、そそてブルンジということです。
フィンランドと日本を比べた場合、「人口当たりのGDP」「社会的支援」「平均寿命」の三項目の点数ではほぼ同じ点数らしいです。差が明らかなのは、「人生選択の自由度」「寛容さ」「社会の腐敗度」の三項目です。私が調べたところによると、「人生選択の自由度」がフィンランドは高いのです。良い大学を出ているから良いところに就職できる、ということはなく、逆に入りやすい大学を出ているから就職が難しい、ということもないらしいのです。しかも、大学には決まった卒業時期はなく、卒業論文が完成すれば卒業できるというのです。就職に関しても、大企業に入れたから「勝ち組」ということはありません。むしろ、大企業に勤めるより、自分はどんな仕事をしたいのか、どんな仕事が楽しいのか、ということに重点をおいているそうです。
日本人は、良い大学を出て良い会社に勤める、というレールの上を歩きたがります。確かに、フィンランドと比べて日本には選択の自由が少ないように思います。国民性なんでしょうかね? 日本人って、なんでも等級分けするのが好きですよね。TOEFL何点とか、英検何級とか、介護ではヘルパー何級とか、なんでもレベル分けしたがります。私は「級」よりも「経験」の方が重みがあると思います。私が看護師で働いていた頃、全くなんの資格も持っていなくても、素晴らしいヘルパーさんやナーシングアシスタントの人がいました。周囲から自分の本当の能力を認められる社会に存在できるのは幸せなことですね。

社会の寛容さ

日本では、一旦社会に出てからもう一度大学に行く人は少ないです。しかし、フィンランドでは、人生をやり直そうと大学に入りなおす人を寛大な目で見るというのです。就職に関しても、年功序列や終身雇用もないため、解雇はそれほど難しくないし、過去の経歴にブランクが長いとか、転職が多いとか、いろんな難癖がつけられて、就職試験や面接で不利になるということがないそうです。今すぐに社会に貢献できるかどうかを見るのが一般的になっています。刺青に関しても、「いろんなタイプの人がいるんだなぁ」程度だというのです。これに関しては、日本では暴力団が主に刺青を入れているという意識がまだまだ拭いきれないので、日本では刺青には寛容になれないと思います。
日本人はレッテル張りが好きなようです。ブランクがあると、この人は病弱なのではないか、精神的に問題を抱えているのではないか、とか、わずかな期間で転職していると、長続きしない人ではないか、対人関係に問題があるのではないか、となるのです。そんな時、どういう理由でブランクがあったのか、どうして転職したのか、きちんと自分について説明できて、相手もそれを理解してくれたらいいですね。正当な理由があってやったことを認めてくれないような会社にはいかなくてもいいのです。自分を大切にしてくれる環境にいることが幸せなのですから。吉本興業に就職したお笑い芸人の女性(名前を忘れました)は、すべての就職トライで断られました、拾ってくれたのは吉本だけ、と言っていました。本当かどうかは定かではありませんが。

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心身ともに健康

福祉国家といえば、スウェーデンですよね。小学校から大学院まで、教育費はすべて国が負担、医療費もほぼ無料(1回あたり2500円程度の初診料のみ)、年金制度も磐石で、貯金がなくても老後の生活の心配はなく、自殺率は日本の半分で、高福祉社会だと言われています。
日本では、教育費は高く、医療費も上がる傾向にあります。老後の年金も少なく、老人の自殺も増えています。それでも、まだ、日本は国民皆保険が定着していますから、お金持ちもそうでない人も治療を受けることができます。昔、一割負担だった時に比べて、今はかなり医療費が高くなりましたが。とにかく健康は無上の宝です。手があり、足があり、声を出し、美味しいものを食べ、風を皮膚で感じて、肉体を持ってこの世に存在できていることに感謝したいものです。全身で世界を感じることができるのは素晴らしいことです。健康で生きているだけで「勝ち組」だと思います。今度、自分の手を見てください。ひとつしかなかったらどんなに不自由でしょう。足もある、おしゃべりもできる、あたりまえのことが実は幸せだと感じます。

最後に

安全なところにいること、というのは言うまでもなく幸せなことです。私達は、税金を納めて日本という国に守られているのです。南スーダンのように内線の続く国に住んでいたら、と思うとぞっとするでしょう。人々は、食料配給を受けていても、不安と空腹の中で格闘しているのです。しかし、基本的にどの国に生まれるかについては、人間は選択できません。日本だって、内戦はなくても、自然災害が多く、いつ地震や津波にやられるか分かりません。
幸せになるためには、今、自分が持っているものを見つめなおすことです。衣食住はもちろん、健康であることをはじめ、家族や友達があることなど、私達はたくさんの恩恵を受けています。手にすることができないものを数えたらきりがありません。逆に手にいれていないからこそ、それが手に入る可能性を信じて頑張れるのです。心と体で人生を味わえる幸せを感じていたいものです。

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