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【慢性腰痛のために運動を頑張れない人が、これから日常気を付けるべき事】|上水戸整体院ブログ

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「腰の痛みの為にも、今日からは風呂場を左手一本で洗おう!」
「えっ?」

大学生のM君は、運動する度の腰痛に悩まされていました。
でも、日常生活ではあまり感じない、との事で。
立位体前屈で床に両手のひらが触れるほどに、同世代の中では柔軟性がある方ですな。
小さい頃から運動センスはいい方で、体幹トレーニングも、日々意識して取り組んでいます。

腰にこれといった既往歴も無く、
「・・・なんで腰が悪いんだろう」
二人して、頭をひねります。
最悪は、内臓疾患や腫瘍転移。
しかし、年齢や症状からして可能性は低そうです。

「いつから腰を弱みに感じている?」
「高校3年、くらいです」
「うーん・・・ あれ?」
問診票の既往歴に、左手首骨折、とあります。
「これって、いつの頃?」
「高校2年の6月、くらいです」

少しずつ、繋がって来ましたよ。
この瞬間が、この仕事の醍醐味の一つです。

コーレス気味の不全、非観血でギプス固定の既往。
「リハビリはしっかりやったかい?」
「いえ、あとは日常生活がリハビリになるって言われて・・・」
握手すると、左手の握力が明らかに弱いです。
「左利き、だよね?」問診票への記入は左手でした。
「ええ、でも今は右手ばかり使ってます」
「なるほど」

左前鋸筋MMT、左外腹斜筋MMT、それぞれ反対側より低下しています。
右トレンデンブルグ陽性。ここで交差しています。
「体幹は結構鍛わっていたけど、実は左右差が大きいね」
M君は左手のリハビリが徹底してなくて、ついつい右手を使う頻度が多くなり、その結果、体幹の左右バランスを崩していました。
体をつらくする原因が分かれば、後はそれを逆に辿るまでです。

まずはEMSで体幹トレーニング。左右のバランスを補正します。
さらに左手のトレーニング。握力だけでなく、精緻性も重要です。
自分の左手がここまで不器用だった事を知らされたM君は、驚いていました。
そして、冒頭の自分の言葉です。

「これからは、積極的に左手も使わないとね」
もちろんそれは今現在の、彼の腰の痛みの為でもあるのですが、これから先の長い人生を考えても大切な事です。
中々20代にはピンと来ないようですが、将来健康的な60、70、80代を迎える為にも、弱みは早めに克服して欲しいと、そう思います。

「それと風呂に入ったら、湯船の中でグーパー100回な」
「・・・」
今回の件は我ながら、まるで詰将棋の様に筋道を辿る事が出来ました。
今なら、佐藤十兵衛にも勝てるかも知れないぞ。

「・・・先生」
「ん? 何?」
「自分、冬でもシャワーでして・・・」
「( ゚Д゚)」

道未だ遥か、ですな。

 

 

 

 

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