「3本も抜かれ、食べられない!」と義母が嘆く
もしも、医者に行かなかったら・・・
もしも、歯を抜かれなかったら・・・
いつも通り食べられた・・・と言っているようだ😅
数日前から歯が痛く、鎮痛剤を飲んでいたが、
四六時中痛いわけでは無いようで、
「どこが痛い!」と聞いたら、指で「ここが痛い!」と押さえる程度で、
ガマン出来ないほどの痛みでは無いようだ。
時どきかみ合わせによって、イタっ!と、顔をしかめることがあるが、
重症ではないようで一安心だ😁
それでも、食事の度にイタっ!との嘆きは、周りの人間に苦痛をもたらす。
妻は、歯医者に行くよう勧めるが、なぜか聞く耳を持たない。
「医者に行ったら」と言えば言うほど、かたくなになっていく。
とは言え、流石に痛みが強くなり、治る見込みがないと思ったのか、
満を持して歯医者に行ったら・・・
「取り合えず、1本抜いて様子見ます!」と、
言った舌の根も乾かない内に、3本を抜いてしまった。
義母の歯は、虫歯と歯槽膿漏(しそうのうろう)が悪化し、
歯の根っこを囲んでいる歯槽骨(しそうこつ)が溶けた状態だった。
「溶けている」は、歯周病菌が歯槽骨に侵入し、
歯槽骨を破壊しようとし、身体の免疫反応で、
歯周病菌を排除するため歯槽骨を吸収(溶かす)したもののようだ。
歯髄(しずい)と呼ばれる神経組織もすでに死んでおり、
痛みも、しみることもほとんどなくなっていた。
だから、放置していたらあごの骨までが溶けていたかも知れない。
歯根部が想像以上に悪化していたことが原因とは言え、
1本だけなら・・・と思っていた義母にはショックだった。
その思いを引きずり家に帰ってきたので、
抜いたばかりの歯の痛みに加え、食べられないもどかしさも加わり、
医者に行かなければ良かったと、後悔しているようだった。
歯の病気は、歯のケアを怠った自分が一番の原因ではあるものの、
目に見えないところで、骨が溶けて、神経も腐って、と言われても、
痛みを感じない段階で、その状況を推察できる人は少ないだろう。
当然ながら義母も、理解できるわけがなくショックは大きい。
しかしながら、義母は歯より食べ辛いことにイラついている。
また、どれだけ説明しても、理解できない母に娘もイラついている。
レントゲン写真、歯槽膿漏の写真を見せてもチンプンカンプンだ。
渋々医者に行った義母は3本抜いた医師への嘆きと、
無理やり連れて行かれたと思っている妻への嘆きは中々収まらない。
抜歯した直後の夜は「3本も抜かれ食べられない!」と言っていたが、
2日目はいつも通りの旺盛な食べっぷりに一安心だ。
しかしながら、この執着こそが93歳の健康寿命の証と言えそうだ😊
1日3回歯を歯ブラシ、歯間ブラシとフロアフロスを使って、
健康な歯を守っていくことを再認識した事件でした。
歯も家族円満も自助努力😅
コメント