人は緊急事態にパニックに陥る、はウソ!?

脳と思考, 思考, パニック, 事件

映画やドラマで、命にかかわる災害が起きた場面には、パニックに陥る人々が大勢描かれます。
その事態に気が付いたとたんに大騒ぎし、悲鳴を上げて逃げまとう人々・・・これらの描写は、もし実際に自分がそういった現場に居合わせたとしたらきっとパニックに陥るだろうな、と思わせます。

では、非常事態が起きたとき、人々はどのような行動をとるのでしょうか。実際には人々はパニックに陥ることは少ないのだと統計が証明しています。
例えば、アメリカの同時多発テロ9.11では、逃げ出す際、多くの人がいたって冷静に、ゆっくりと脱出したといいます。

もし、映画で似たような現場が描かれたとしたら、きっとパニックに陥って、我先にと逃げ出そうと急ぐ人々が描かれ、そこで衝突が起き、異常な心理状況と戦う人々が絵が帰れるででしょう。主人公やメインキャストたちが「落ち着け!ここで争ってどうする!」等と周りを落ち着けようとするが・・・といった展開が予想できます。

しかし、9.11では、人々はまず状況を理解するために周りの人と会話し、自分の荷物をまとめて逃げる準備をし、さらに家族や信頼できる人に電話して会話をし、それからやっと脱出のための移動を開始したというのです。しかもゆっくりと、いつもの移動速度で。

ハリケーンが迫っている、水位が上がって危険な洪水が迫っている、地震が起こり津波が来るかもしれない・・・このような命の危機が迫った状況でも同じような行動をとる人が大勢います。

飛行機が事故を起こし、今にも爆発するかもしれない・・・!生き残るためには一刻を争うという状況でもすぐに動き出す人はあまりいないのです。

なぜもっと急がないのでしょうか?
これには人に備わった思考の癖が関係しています。

Posted by admin3


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