Blog
北山敬三のブログ
「それって、あり?」って思ったこと
以前の話ですが、
研修やコンサルタントを依頼されてきた企業さまで、
受注間近になって、幹部の方々からこんな声があがりました。
「外部のコンサルタントに頼んだり、研修を受けるぐらいなら、
私たちでやりましょう。任せてください」と。
私の立場からすると、
「それって、あり?
今までほったらかしにしていたのは自分たちじゃないの???」と思うわけです。
とは言え、社長も何となくその気になり、結果として幹部の抵抗に折れ、
せっかくのコンサルティング提案が流れてしまいました。
私にとって非常に悲しいことですが、
その会社のメンバーが自身の手で、自分の組織を変えられるのであれば、
それはそれで最善だと私は思いました。
しかしながら、それで上手くいったでしょうか?
失礼ながら、それができるのであれば、その意識があれば、
ずっと以前から取り組んでいるのではないか。
その後の検証は、出来ていませんが・・・
「自分たちでやります」「任せてください」
と言う意気込みは素晴らしいと思います。
問題は、その真意がどこにあるのか???です。
人は、変化を嫌います。
変わろうと仕掛けられることに本能的に抵抗します。
なぜなら、今の方が安全で、安心で、楽だからです。
そういった本音を隠しながら、
「費用が掛かるから・・・」とかあれこれ理由をかぶせて、
自分たちの思う方向へ持っていこうとするのであれば、✖ですね。
ただ、これをきっかけにして、本当に自分たちが目覚めて、
本気で「任せてほしい」と思っているのならば可能性はあります。
そうではなく、「社外の誰かに任せるのは嫌だ」と言っているだけならば、
任したとしても、少し努力するぐらいのことで終了。
いつの間にか、元の木阿弥ってことにもなりかねません。
経験上、
本当に何とかしようと思う人は、今までとは全く違うアプローチをします。
今のやり方では上手くいかない。
だから、違うやり方をしなければいけない。
でも、自分たちはその知識もないし、やったこともない。
勉強するには、時間も余裕もない。
ならば、どうするか???
大切なのは、トップの決断!
自分が、この会社を、本当にどうしたいと思っているのか、
自問自答が必要でしょう。