歴史、どう教えるか

高等学校の学習指導要領で日本史の必修化を求める声が高まっています。そんな中、日本学術会議の分科会が、日本史と世界史を統合した「歴史基礎」の親切とそのカリキュラム試案を提言しました。18日付け日経新聞に、委員長を務めた久保・信州大教授の解説が載っています。

(学術会議の)14年提言は

「高校の歴史教育に大切なことは、世界史か日本史かという二者択一でなく、グローバルな視野の中で、現代世界とその中における日本の過去と現在、そして未来を主体的総合的に考える力を養うことにある」

としています。その上で

①従来の世界史科目と日本史科目を総合した新たな必修科目、歴史基礎の新設

②従来の日本史科目と世界史科目を新たな選択科目に再編

③考える力を培う歴史基礎の教育方法の探求

を提言しました。

 

さらに、歴史基礎の内容について

①近隣のアジア太平洋地域の近現代史を重視

②寄稿・自信・移住・交易・宗教など広域かつ長期の事象に注意を払う

③扱う時効を絞り込み質問形式の叙述を取り入れ考える力を育む

などの原則も明示しています。

 

皆さん、この「歴史基礎」の提言、どう思いましたか。東アジア各国との関係の複雑化などを背景に、歴史教育の見直しの必要性が高まっている昨今。皆様のご意見お待ちしています。

18日付け日経新聞(大阪14版)18面(教育)「高校に新科目「歴史基礎」を 世界史・日本史を統合」

 

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