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NECビッグローブ、Androidアプリマーケットに本格参入、海外で国内の4倍の売上を見込む

2010.08.25

Updated by WirelessWire News編集部 on August 25, 2010, 10:30 am JST

NECビッグローブは2010年8月24日、Androidアプリマーケットの本格参入と海外展開について発表した。すでにトライアルで提供してきた「andronavi」(アンドロナビ)を8月24日に正式オープンするとともに、英語版のandronaviサイトも同日に公開した。Android端末向けのアプリマーケットとして、国内20%、海外でも10%のシェアを目指す。

▼andronaviを専用アプリで利用したところ
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andronaviは、(1)アプリやコンテンツの充実、(2)ユーザー、開発者双方への使いやすさの提供、(3)ワンストップによるグローバル展開--の3点を訴求して、他のAndroidアプリマーケットとの差異化を目指す。マーケットの利用方法は主に3種類。Android端末からWebブラウザで利用する方法、Android端末にandronavi専用のアプリを実装してアプリから利用する方法、そしてパソコンのWebブラウザから利用する方法である。

アプリやコンテンツとしては、9月末までに250本を新しく投入し、650本を用意する。NECビッグローブのオリジナルコンテンツとしては、iPhone向けで世界的にヒットしたという「うでたて道場」のAndroid版や、温泉情報の温泉天国などに加えて、新規にツイッターアプリの「ついっぷる」などを投入する。さらに、パートナーと連携したコンテンツ提供にも力を入れ、オンライン雑誌アプリの「MAGASTORE」やナビゲーションアプリ「NAVITIME」、ゲームの「パズルボブル」などを提供する予定だ。

使いやすさとしては、決済機能や課金システムの整備に加えて、アプリやコンテンツの不正利用を防止するためのアクティベーションによる起動時のライセンス認証の仕組みも導入する。ユーザーに向けては、多くのアプリの中から目的のものを探しやすくするために、ジャンル別や端末種別の検索機能や、NECビッグローブがレビュアーに依頼して独自に作成するアプリのレビューを掲載する。

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グローバル展開は、英語版のサイトを8月24日に開設した。12月には米国でアプリを提供する予定。マンガやゲームなどの人気コンテンツを英訳するなどして提供する。その後、中国語版、フランス語版を2011年度に開設する計画である。

▼andronaviの英語版サイト
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事業規模としては、2012年度末にアプリ・コンテンツ数で15万本、売上規模は100億円、有料コンテンツ利用者数で250万人を見込む。アプリのマーケットとしては、「国内よりもはるかに大きな市場が海外にある。2012年度の末には有料利用者の内訳で国内と海外を2:8と見ている。海外のマーケット規模を考えればこれでも少ないぐらい」(同社 取締役執行役員常務の古関義幸氏)と説明する。

NECビッグローブの代表取締役執行役員社長の飯塚久夫氏は、「キンドルやiPhone/iPadが出てきて、一番変わったことはプロバイダとの契約をしないでインターネットにつながること。パソコンでは必須だったプロバイダを使わない大きな変化が起こった。今回の発表は、プロバイダとして生き残りをかけてビジネスモデルの本格的な変革を目指したものだ」と語る。andronaviの本格展開で、パーソナルクラウド時代にプロバイダが提供する新しいビジネスの柱に育てたい考えだ。

▼NECビッグローブの飯塚久夫社長
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【報道発表資料】
Androidアプリマーケット「andronavi」の本格展開について

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