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SONY VLOGCAM ZV-1 デジタルカメラデータベース

このページではソニー製コンパクトデジタルカメラ「ZV-1」に関する最新情報を収集しています。

最新情報

  • 2021-03-09:ソニーがキャッシュバックキャンペーンを告知しました。
  • 2020-08-20:Adobe Camera RAWが対応しました。
  • 2020-06-02:予約販売が開始されました。
  • 2020-05-27:正式発表されました。
  • 2020-05-21:背面の比較画像を追加しました。
  • 2020-05-21:「5月26日にZV-1発表」という噂情報が出回り始めているので専用ページを作成しました。ひとまず噂情報のまとめとRX100シリーズとの比較画像を掲載。

データベース

購入早見表

VLOGCAM ZV-1 ブラック
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VLOGCAM ZV-1G シューティンググリップキット ブラック
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VLOGCAM ZV-1 ホワイト
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VLOGCAM ZV-1G シューティンググリップキット ホワイト
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アクセサリーキット ACC-TRBX
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リチャージャブルバッテリーパック NP-BX1
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GP-VPT2BT
ワイヤレスリモートコマンダー機能付シューティンググリップ
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ワイヤレスリモートコマンダー RMT-P1BT
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RM-VPR1 リモートコマンダー
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カメラサイズ比較

噂の段階でカメラサイズは不明。今のところ「レンズサイズは同等」と想定してRX100VAとサイズを合わせています。

ZV-1関連記事

海外の評価

DPReview

DPReview:Sony ZV-1 review

ソニーZV-1は、vlogging向けの2000万画素コンパクトカメラだ。フラッシュホットシューの横に新しい指向性マイクを搭載し、タッチディスプレイを搭載している。ZV-1は4Kで30pまで、FullHDで120pまでの撮影が可能で、24-70mm相当のF1.8-2.8レンズを搭載している。
特にVlogger向けの設計だが、従来のコンパクトスチルカメラとしても十分な性能を持っている。動画と静止画の両方を撮影したいが、2台のカメラを持ち歩きたくないというハイブリッドな撮影者には、ZV-1が多彩なカメラだと感じるだろう。

  • ZV-1のエルゴノミクスは、少しクセがあるように見えるかもしれないが、撮影を始めるとかなり直感的に操作できることがわかる。右手側には適度なグリップがあり、自撮りモードや標準的な撮影姿勢で快適に使用できる。
  • レンズを自分に向けて腕を伸ばして撮影しているときは、親指でズームレバーを操作し、人差し指で動画撮影を開始したり、シャッターを切ったりすることが出来る。
  • 動画と静止画の撮影を簡単に切り替えられるのは、ZV-1の最大の魅力のひとつであり、カメラ内のメモリーリコール機能を使えば、さらに使いやすくなる。
  • 撮影モード(オート、PASM、動画など)や露出設定、画質や動画の設定などをカスタマイズして、素早く切り替えることが可能だ。
  • ZV-1に付属のウィンドスクリーンは、動画撮影時に気になる風切り音をカットしてくれる優れものだが、残念ながらカメラのオン/オフボタンもカバーしてしまう。
  • カメラ背面には、撮影中にシャッタースピードと絞りを調整する唯一の方法であるシングルコントロールリングがある。
  • タッチパネルの機能はピント合わせだけだ。ZV-1を使って静止画を撮るのであれば問題ないが、Vloggerにとっては使い辛い。
  • 大部分の状況でファインダーの欠如は問題とならない。明るい日光の下で撮影している場合、背面モニタを確認するのが難しくなり、苛立たしい時がある。幸いにも、フルオートや絞り優先・SS優先モードで露出はとても正確だ。
  • マイク・HDMI・USBポートは全てカメラの右側、つまりバリアングルモニタに干渉しない側面に配置されている。ただし音声モニタリング用のヘッドホンポートが無い。コンテンツクリエーターがヘッドホンを使っている場面は滅多に見かけないが、事前に設定したオーディオレベルを監視する機能が無いと、一部ユーザーには大きな問題となるだろう。
  • C1/C2は必要に応じて簡単にカスタマイズ可能だ。初期設定の商品レビュー設定は、製品を紹介するのに役立つものだ。
  • ZV-1の画質は感動的だ。撮影時は、ISO125?6400の範囲でISOオートに設定して撮影することが多かった。P、A、S、Mのいずれのモードで撮影しても、全体的によく撮れている。ホワイトバランスもよく、色も綺麗だ。
  • 低ISO感度で撮影するとノイズが少ない。6400まで上がるとノイズが目立ち、ISO12800では非常に目立つ。ZV-1にはポップアップフラッシュがないので、深夜や暗い場所では使いづらい。
  • カメラのシーン選択モードはヒットするかどうかわからない。食べ物を撮影する「グルメ」モードや、「マクロ」モードはうまく機能している。
    「ペット」モードは、動きのある被写体を撮影したときのブレを軽減するとされているが、一貫性がなく、毛並みがやわらかくなっているように見える。ここでは、動物の瞳検出モードを有効にしてSモードで撮影した方が良いだろう。他のシーン選択モード(特に「夜景」や「ナイトポートレート」など)も同様だ。
  • 絞り優先モードで撮影した画像は、私には少し露出が足りないように見えた。しかし、RAWファイルで露出、コントラスト、シャドウを調整することが可能だ。
  • 残念ながら、カメラ内でRAWファイルを現像することはできまない。
  • 顔が一つの画像に含まれている場合、撮影後に「ビューティーエフェクト」を追加することができる。各エフェクトは1?5の範囲で適用することができ、ご想像の通り、これらのエフェクトを調整すると、漫画のような画像ができあがる。複数の人が写っている写真やペットの写真には効果が無い。
  • ZV-1のオートフォーカスは、現代のソニーカメラに期待するのと同じくらい優れている。
    顔と目の検出や被写体の追従に関しては、スピード感があり、正確で、信じられないほど信頼性が高い。タッチパネルは、何を撮影しているかに関係なく使いやすい。
  • 動画は4K/30p、1080p/120p、そして最大960fpsのハイスピードモードで撮影することが可能だ(ただし、はるかに低い解像度となる)。
    HDR対応ディスプレイを利用する場合はHLG撮影が可能だ。ポストプロダクションで映像を調整したい上級者向けにはS-Log2/3が用意されている。
  • ゼブラやフォーカスピーキングの設定のほか、風切り音低減や手ブレ補正(ソニーでは「SteadyShot」と呼んでいる)などがある。
  • 4K、FullHD、ハイスピードモードでのディテールは印象的で、映像は滑らかだ。ローリングシャッター効果は最小限に抑えられており、散歩やトークスタイルの撮影をする場合には特に重要となる。
  • ハイスピード映像は信じられないほど映画的なものになるが、撮影前にバッファリングを有効にする必要があり、撮影している映像を予測するのは少し難しい。一方、iPhoneでは、このような余分なステップは必要無い。
  • キヤノン「PowerShot G7 X Mark III」は幅広いズームレンジを備え、ソニーと同等のセンサーを搭載している。ただし、オートフォーカスはコントラスト検出だ。タッチインターフェースは高レスポンスなうえに洗練されている。さらにYoutubeへのライブストリーミングが可能だ。
  • パナソニック「G100」は、3つの小型マイクとソフトウェアを使って、話している被写体を「音声追跡」する斬新なマイク機能を備えている。しかし我々のテストでは、ソニーの方が少し良い音質であることがわかった。そしてG100は4K動画時のクロップが大きすぎて自撮りに適していない。
  • iPhone 11は広い画角と巨大なモニタを使用することが出来る。そして最も軽量で、携帯性ている可能性が最も高い。しかし、センサーが小さく、背景をぼかすことが難しい。
  • ZV-1は他のカメラに比べて高価だが、この種のカメラの中で唯一、指向性のある3つのカプセルマイクを搭載している。また、最も信頼性の高いオートフォーカスシステムを搭載している。

ZV-1は特定ユーザーの撮影スタイルを意識したユニークなカメラであり、セッティングがそれを物語っている。カメラの根幹はRX100VAに似ていて、ファインダーとポップアップフラッシュがなくても生きていけるのであれば、ZV-1は静止画の撮影で非常に有能だ。
カメラのエルゴノミクスは、メモリーリコール機能を利用すれば、動画と静止画の設定を簡単に切り替えることが出来る。手に馴染むサイズでありながら、コンパクトなので持ち運びに負担を感じない。
さらに専用のウインドスクリーンを備えた指向性3カプセルマイクを搭載しているので、動画を素早く簡単に高音質で撮影することができる。

画質や動画は良好で、オートフォーカスも状況に関係なく正確だ。モニターは晴れた日には見づらく、画面がもう少し明るいと良かった。
そして、ヘッドホンジャックが付いていて、実際にオーディオレベルをモニターできるようになっていたり、ウインドスクリーンがオン/オフボタンを覆わないようになっていたらいいなと思った。また、タッチ操作だカメラの設定を変更できる機能も欲しい。

ZV-1はVloggingの世界に興味がある写真家や、高品質な動画を撮影したいVloggerにとって最適な選択肢だ。Vlogger向けの設計だが、家族や旅行者、クリエイティブな人の記録ツールとしても、優れたコンパクトカメラになると思う。

ePHOTOzine

ePHOTOzine:Sony ZV-1 Review

紹介

  • ZV-1は売れ筋商品であるRX100シリーズをベースとしており、RX100 Vと同じセンサーとレンズを搭載している。イメージセンサーは1.0型 2000万画素積層型、レンズはZEISSブランドのVario-Sonner 光学2.7倍ズームレンズだ。光学手ぶれ補正を搭載し、F1.8-2.8の絞り開放F値を実現している。焦点距離は35mm判換算で24-70mmだ。
  • 特有の新機能
    ・背景ボケ機能
    ・商品レビュー用設定
    ・顔に最適化したAE
    ・3カプセルマイク
    ・ウインドスクリーン付属
  • P/A/S/Mモードを実装しており、フルマニュアルでの操作が可能だ。これらはモードボタンを押して変更可能だ。他にもインテリジェントオートモードを搭載している。
  • WiFi/Bluetoothを搭載しており、スマートフォンと接続して画像の転送が可能だ。
  • Bluetooth接続によりワイヤレスでシューティンググリップ「GP-VPT2BT」からの操作が可能である。ケーブル接続の「VCT-SGR1」も使用可能だ。
  • 1.7倍のオーバーサンプリング4K UHDを利用可能だ。これは各フレームに1400万画素のデータを使い、880万画素に圧縮してディテールを改善していることを意味する。
    さらにS-Log2/S-Log3のガンマコントロールに対応したHDR動画を利用可能、3段分の内蔵NDも搭載している。
  • ハイフレームレートは960/1000fpsまで利用可能だ。フレームレートが高い程解像度が低くなる。
  • カメラ前面のタリーランプで録画中であることを知ることが出来る。

操作性

  • 重量やサイズを気にせず持ち歩けど程コンパクトなカメラだ。メモリーカードやバッテリーを含めて294gである。
  • ウインドスクリーンを装着状態だと電源ボタンを見つけるのが少し難しい。
  • 自撮りに最適化しており、カメラ前面にはゴムグリップを搭載している。
  • C1ボタンは初期設定で後ボケ機能が登録されているが、カスタマイズ可能である。
  • 外装はプラスチック製だがしっかりとした作りだ。内蔵フラッシュを搭載していないが、必要に応じてホットシューに外付けフラッシュやビデオライトを装着可能だ。
  • LUMIX G100と比べるとコンパクトサイズが強みとなるが、レンズ交換をしたい場合はG100を選ぶと良いだろう。
  • バリアングルモニタは晴れた屋外でもきちんと視認できるが、解像度や明るさ、そして発色はG100と比べて見劣りする。屋外モードでモニターを明るくすることが可能だが、その際は露出がオーバーになりそうな印象を受ける。
  • バリアングルモニタはカメラ側面にモニタを展開することとなるが、幸いにもアクセサリーポートはカメラ右側に配置されている。
  • メニューシステムはソニーでお馴染みのデザインだ。つまり設定や機能を変更するのにとても時間を取られてしまう可能性がある。α7S IIIでは新デザインを採用しており、タッチ操作にも対応している。
  • バッテリーライフは260コマだが、自動モニターオフを2秒に設定すると410コマまで拡張する。コンパクトカメラとしては妥当なバッテリーライフだが、長時間の動画撮影では予備バッテリーを用意しておくと良いだろう。

パフォーマンス

  • 露出を調整する機会もあったが、基本的に信頼できる。
  • ダイナミックレンジは良好だ。DROやHDRなど、ダイナミックレンジを自動的に改善するための機能を備えている。
  • 初期設定で暖色系の心地よい色再現だ。
  • フレーム内で最も近い被写体にピントを合わせる傾向がある。等倍で確認するとピントを外していることがあるので注意が必要だ。
  • 歪曲収差はカメラ内で自動補正されるので問題無い。
  • 色収差は最小限で逆光時のフレアは最小限だ。
  • F1.8-2.8と比較的明るいレンズを使用しているのでボケを得やすい。
  • ISO80-800まで優れたノイズ性能を発揮する。さらにISO感度を上げるとノイズが目立つようになる。ISO1600~3200でディテールが低下するものの、許容範囲は個人差があると思う。
  • オートホワイトバランスは蛍光灯下でも良好に動作し、プリセットを使うと僅かに色被りする。
  • 動画機能は見事で本当にうまく機能する。ディテールがあり、クリアな4K画質を実現し、オーディオ品質も非常に良好だ。
    開放F1.8の広角端を使えば暗所でも比較的良好に機能する。
  • 手ぶれ補正も良好で、G100と比べるとクロップ倍率は悪く無い。
  • カメラのクオリティを考慮すると、三脚ネジ穴の位置やNTSC/PALの切替は目をつむることが出来る。
  • 価格は699ポンドとVlog用カメラの中ではかなりお買い得だ。

ちょっとした癖やおかしな点は簡単に挙げることができる。NTSC/PALの切替が面倒(メディアを入れ替えるかフォーマットする必要がある・α7S IIIでは改善された)だったり、三脚ネジ穴とSDカードスロットが近いので装着中にメディアカードを入れ替えることが出来ない、などがある。
静止画ユーザーの場合は内蔵フラッシュが無いのが問題となることもあるだろう。

しかし、動画機能について欠点を見つけるのは難しい。画質は良好で、低照度でも見栄えが良い。解像度は低くなるがハイフレームレートの撮影にも対応している。さらにオートフォーカスは信頼性が高く、優れた結果を生み出しやすい。

Vlog用のコンパクトカメラとしては、これまで見てきた中で最高だ。

長所:後ボケ機能はとてもうまく機能する・動画時の製品レビュー用設定はうまく機能する・動画における並外れた機能性・小型軽量・信頼性の高いAF・良好な色再現・優れたノイズ耐性・ウインドスクリーン付属

短所:三脚ネジ穴とバッテリースロットのドアが近すぎる・複雑なメニューシステム・NTSC/PALの切替が面倒・内蔵フラッシュが無い・モニタが暗くて屋外での視認できない場合がある・MicroUSB

PhotographyBlog

  • 長年にわたるRX100ユーザーの要望が聞き入れられ、ソニーは動画機能を向上したカメラを投入した。
  • このカメラはRX100シリーズとは別の「Vlog」向けとなる全く新しいカメラとしてリリースした。
  • ZV-1の機能を確認すると、RX100VAのDNAを少なからず継承しているのが分かる。どちらも裏面照射型の2000万画素1.0型CMOSセンサーを搭載し、Zeiss Vario-Sonnar 24-70mm F1.8-2.8相当のレンズ、そしてNP-BX1バッテリーを備えている。
  • 想像の通り、多くの使用はRX100VAと同じだが、いくつか大きな違いにより、ZV-1が動画撮影に焦点を当てていることが分かる。
    ・マイク端子とホットシューの両立
    ・バリアングルモニタ
    ・ポップアップフラッシュとポップアップEVFの省略
  • いくつか機能を失ってしまったが、その分約700ポンドと価格が抑えられている。
  • RXシリーズと比べて丸みを帯びたボディデザインが特徴的だ。
  • 金属外装だったRXシリーズと異なり、ZV-1はプラスチック外装を採用している。これはコストカットの為だと思われるが、カメラは良好な作りで軋みやガタツキは少ない。
  • 録画ボタンは非常に大きく目立つ位置へ移動し、RXシリーズと比べて押しやすくなった。
  • バリアングルモニタは3.0型 92万ドットだ。モニタを180度回転してセルフィーモニタとして利用することが出来る。
  • カメラ側面にはHDMI・Micro USB・3.5mmマイク入力が揃っている。HDMIによる外部出力は可能だが、ZV-1のコンパクトさが損なわれてしまう。
  • USB経由で電力を給電しながらカメラ撮影をすることが可能だ。NP-BX1バッテリーがとても小さいことを考えると便利な機能である。USB端子がUSB-CではなくMicro USBであるのは残念だ。
  • ポップアップフラッシュとEVFが無くなった代わりに指向性3カプセルマイクとマルチインターフェースシューを搭載している。MIシューは必要に応じて電力を供給でき、ワイヤレスで外付けマイクを利用可能だ。3.5mmマイク端子経由で録音する必要が無い。
  • モードダイヤルが無くなった代わりに電源ボタン横に「MODE」ボタンを配置している。ダイヤルと比べて1~2秒ほど手間がかかるものの、ディールブレーカーとはならない。
  • 後ボケ機能を利用することで絞り開放とF5.6の絞りを交互に切り替えることが出来る。動画撮影で便利なボタンだが、静止画撮影でも素早く絞りを切り替えるのに便利だ。
  • 残念ながらRX100シリーズで備わっているコントロールリングが無くなっている。
  • モードダイヤルとコントロールリングが無いため、カメラの一部設定を切り替えるのに少し時間がかかる。幸いにもFnボタンでショートカットメニューを呼び出すことが可能だ。
  • C2ボタンは初期設定で「商品レビュー用設定」を利用できる。これはフォーカスを人物から手前の商品へピントを合わせなおす機能だ。
  • メニューシステムは他のソニー製カメラと同じだ。既存のソニーユーザーであれば操作に悩むことは無いだろう。
  • ファンクションメニューは静止画と動画で分けて登録することが可能だ。
  • 315点の像面位相差AF・425点のコントラストAFに対応している。機能性は最新α7・α9シリーズと同じであり、滑らかな被写体追従が可能だ。
  • 動画は4K 30pまで、FHDは100/120fpsまで利用可能だ。
  • HFRはFHDで保存されるものの、低解像からのアップスケールである点に注意が必要だ。最大1000fpsを利用可能だが、912×308と低解像になる。多くの人にとって良好な画質の100/120fpsで十分と感じるはずだ。
  • ピクチャープロファイルは全て存在する。
  • RX100 VIやRX100 VIIで無くなってしまった内蔵NDフィルターが復活しているのは歓迎すべきポイントだ。明るい環境でシャッタースピードを抑えるのに役に立つ。フィルターを使用することで光量を3段分抑えることができる。
  • 手ぶれ補正はレンズ内蔵の光学補正と動画撮影時に有効な電子補正を実装している。電子補正をオンにするととても良好な補正効果を得られるが、画角がクロップされてしまう。録画しながら持ち歩く時だけオンにするのがおススメだ。
  • このカメラはRXシリーズで多用している2000万画素裏面照射型CMOSセンサーを使用している。画質はこれまで通りだ。
    ISO125?12800を利用可能だが、最高感度2つは避けるべきだ。
  • ISO125よりも低いISO 80・ISO 100が存在するものの、画質向上は期待できない。
  • 初期設定のノイズリダクションはISO1600前後でとても重くなる。どちらかと言えばノイズを消し過ぎず、ディテールが残っているほうが好みだ。
  • 1型センサーは一般的なコンパクトカメラやスマートフォンより大きなセンサーを使っている。しかし、APS-Cやフルサイズセンサーほどの高感度性能ではない。
  • ISO 3200でも十分なディテールを得ることが可能だ。
  • 色収差はとても適切に補正されている。
  • ダイナミックレンジは良好だがラージセンサーほどでは無い。

Vlogger向けカメラはニッチな商品に見えるかもしれないが、FacebookやInstagram、TilTokは言うまでもなく、YouTubeには毎分300時間の動画がアップロードされている。
動画クリエーターにとってZV-1の価格設定は手ごろであり、αシリーズと同様の機能を備えていることを考えると非常にポータブルなカメラである。

改善点があるとすれば、より広い画角のレンズ、高速充電、ヘッドホンを利用できるUSB-C端子、そして大きなバッテリーがあるとなお良い。

静止画撮影はRX100ほど簡単ではないが、旅行用カメラとしては使えるはずだ。数多くのテクノロジーを備え、αシリーズと同じように機能するコンパクトでほぼ完璧な小型カメラだ。

PhotographyBlog:Sony ZV-1 Review

DPReview

  • ZV-1は面白いカメラだ。一部の使い慣れたコンポーネントをVlogger向けに設計しなおしている。
  • RX100シリーズでは無いが、テクノロジーの多くは静止画用カメラから継承している。
  • 競合カメラはキヤノン「PowerShot G7 X Mark III」だ。そして動画撮影ではキヤノンよりも有利である。特にオートフォーカスシステムは像面位相差AFに対応し、ソニーの優れたAFアルゴリズムで補完されている。G7 X Mark IIIと明らかな線引きが出来るポイントである。
    さらにVlog向けの3カプセルマイクはカメラの方向における音を拾いやすくなっている。
  • 多くのVloggerにとって、バリアングルモニタはG7 X Mark IIIのチルトモニタより好ましいと思われる。
  • ZV-1もG7 X Mark IIIも4K 24p・30pで撮影可能だ。初期設定ではG7 X IIIが最大10分間、ZV-1が5分間撮影可能である。ただし、ソニーは設定変更で制限を解除できる。
  • G7 X IIIはワイヤレスネットワークに接続することでYoutubeに直接ライブ配信が可能だ。とは言え、ライブ配信は1000人以上のユーザーがフォローしていないと許可されていない。どれほど有用なのかは疑問が残る。
    どちらもパソコンに有線で接続することでライブ配信は利用可能だ。
  • iPhoneはZV-1より手ぶれの補正が良好で肌の調子も良く見える。ただしiPhoneの自撮り用カメラでZV-1の「商品レビュー用設定」のような使い方は出来ない。
    AFシステムは優秀だが、色やトーンをiPhone並にするためにはLogやHLGをグレーディングする必要がある。
  • iPhoneと比べて屋内など低照度での撮影や浅い被写界深度が必要な場合に優れたカメラとなるだろう。とは言え、ネット接続のiPhoneの利便性を超えるのに十分な性能かどうかは疑問が残る。
  • ソニーの宣伝からも分かるように、このカメラはスチール向けでは無い。しかし、RX100シリーズと共通するポイントが多く、「RX100VIIにおける全ての改善点を備えたRX100VA後継モデル」とみなすことも出来る。
  • RX100VAのシステムは明らかに古くなってきており、追従性能はそれほど洗練されていない。瞳AFはボタンを押す必要があり、動画用AFはあまり良好では無い。
  • ZV-1はRX100シリーズと比べてEVFやフラッシュ、コントロールリングなどが省略されている。モードダイヤルも存在しない。
    しかし、より良好なグリップを備え、フラッシュも装着できるホットシューを備えている。さらにRX100Vには無かったタッチパネルにも対応している。
  • 静止画撮影においてRX100シリーズほど優れた操作性では無いが、タッチ操作と優れたAFシステムでより簡単に撮影できるカメラと言うことが出来るだろう。
  • ZV-1のオートフォーカスとマイクはVlog用カメラとしてG7 X Mark IIIより明らかに優れていると確認している。価格は同程度で同じ1.0型センサー、そして明るいレンズを搭載し、どちらもEVFを搭載していない。
  • ZV-1は静止画でも優れたAF性能を発揮し、レンズは特に広角側でとてもシャープだ。一方、G7 X IIIは24-100mmとズームレンジが広い。さらに露出補正ダイヤルやレンズ周囲のコントロールリング、内蔵フラッシュなどを搭載したより静止画向けのカメラである。グリップはZV-1より快適だ。

ZV-1はこれまで見てきた中で最も優れたVlog用カメラだ。特にオートフォーカスが優れており、商品レビュー用設定などの機能は活用できると思う。

ただし、RX100シリーズを継承したZV-1のコンポーネントにはいくらか制限があるように見える。24mm相当の広角は自撮り時にそれほど広くなく、手ぶれ補正を利用することでさらに画角は狭くなってしまう。

オーディオ出力端子が存在しないので、録音前の音声を確認することが難しい。USBやBluetoothなどを介して音声出力を利用出来ないのは不思議だ。

用途からは外れてしまうが、良好だが高価なファミリーカメラとしても利用できる。Vlog用カメラとして最大のライバルは別途デバイスを購入する必要のないハイエンドスマートフォンになると思われる。

DPReview:Is the Sony ZV-1 the best vlogging camera, and what's it like for photography?

Digital Camera World

  • 静止画も完璧にこなすカメラだが、何よりもまずVlogを製作するためにデザインされたカメラだ。最も近いカメラは「PowerShot G7 X Mark III」だが、ソニーはバリアングルモニタやAF、音質の点で優れている。
  • レンズはRX100シリーズで使用していたのと同様の24-70mm F1.8-2.8ズームレンズである。イメージセンサーも2010万画素の1.0型センサーだ。
  • バリアングルモニタは縦位置動画を撮影するのに特に適している。
  • 通常より遥かに大きなマイクグリルを備えている。マイクは音声録音・ウィンドスクリーンの取り付けに最適化されている。
  • 「商品レビュー用設定」機能によりカメラにかざした被写体で自動的にフォーカスが切り替わる仕組みを備えている。また、「背景ボケ設定」により技術的な操作に煩わされることなく映画のような後ボケ効果を得ることが可能だ。
  • RX100シリーズの電子ファインダーやフラッシュ、モードダイヤルは非搭載だ。ただしモード切替はボタン操作で可能となっている。
  • コンパクトサイズでポケットやバッグに収納しやすいカメラである。
  • 背面モニタは良好だが、アスペクト比は動画で使用する16:9ではなく3:2を採用している。タッチ操作のレスポンスは良好だが、多くの操作に対応している訳ではない。タッチAFに対応しているが、カメラの設定などは方向ボタンやOKボタンを操作する必要がある。
  • ZV-1にはRX100シリーズのようなコントロールリングが無い。
  • リアルタイムトラッキングを導入したAFは驚異的な正確性と速度だ。商品レビュー用設定を使うとプロのような見映えで素早く滑らかなフォーカス移動を実現することができる。
  • RX100と同様の静止画撮影も可能だ。ファインダーや高倍率ズームレンズは搭載していないが、静止画が二の次な人にとって大きな問題とはならないだろう。
  • オーディオ機能は興味深いものだ。最適化されたマイク性能がどれほど大きな違いとなるのか判断するのは難しいが、ウィンドスクリーンは効果が高い。風が強い日でも風音に悩まされる必要が無い。
  • 内蔵マイクの音質は改善しているが、音源との距離がある場合はそううまくいかない。そんな時のためにこのカメラは外付けマイクに対応している。
  • ソニーによるとアクティブモードの手ぶれ補正は標準の11倍優れているそうだ。しかし、実際に補正効果を確認してみると、かなりぎこちない補正結果となり不快に感じる。シューティンググリップを装着することで少し安定感を増すことは可能だ。ただし、その場合はジンバルも検討してみるべきだろう。ZV-1は軽量なカメラなので高級ジンバルである必要はないはずだ。

RX100シリーズの派生モデルであり、イメージセンサーやレンズはお馴染みのものだ。しかし、本体のデザインや操作性、音質、背面モニタなどは一新され、Vlogに最適なカメラとなっている。

長所:バリアングルモニタ・ウィンドスクリーン・見事な高速AF

短所:ズーム操作で最短撮影距離が変化する・手ぶれ補正がかなりぎこちない・背面モニタのアスペクト比が16:9ではなく3:2

Digital Camera World:Sony ZV-1 review

Mobile01

  • Vlogと言えばどのカメラだろうか?α6400と言う人もいれば、G7 X Mark IIIと言う人もいるだろう。もちろんRX100シリーズと言う人もいると思う。そんな中でソニーは「Vlogger向けカメラ」と銘打ってデザインした「ZV-1」を投入した。
  • このカメラは従来のサイバーショットシリーズでは無く完全に独立した製品だ。とは言ったものの、本質的にはRX100シリーズであり、24-70mm F1.8-2.8レンズや4K 30p・FHD 120p仕様m2010万画素センサーを搭載した小型カメラである。
  • しかしよく見てみると、RX100とは異なるカメラであることが分かる。従来までは金属製外装だったが、ZV-1はプラスチック製外装となっている。さらに背面モニタはバリアングルモニタを導入している。
  • 指向性3カプセルマイクを搭載しているが、実際には3チャンネルでは無く2チャンネルとなる。
  • 大きなラバー製グリップを備えている。通常時も自撮り時もしっかりとしたグリップ感を得ることが可能だ。
  • 初期設定でC1に登録されているボケ機能は絞りをF1.8?F5.6と切り替える機能を備えている。これまではコントロールリングなどで操作する必要があったものをボタン一つで変更することが出来る。
  • 背面のコントロールデザインは従来のRX100シリーズと同様だ。ただし電子ファインダーを搭載していない。ファインダーの代わりにホットシューを搭載している。付属のウィンドスクリーンはホットシューに装着して使用する。
  • マルチインタフェースシュー(MIシュー)に対応するマイクを装着することでワイヤレスで録音が可能だ。マイク用のスタンドもケーブルも必要無いのでシステムサイズを軽減できる。
  • 組み合わせるマイクは「ECM-XYST1M」が適している。
  • GP-VPT2BTはBluetooth接続に対応したリモコングリップだ。個人的にはこの製品の購入を強くおススメする。
  • F1.8とF5.6の絞りを交互に切り替える「背景ボケ切替」機能は実際に光学系を使って後ボケを演出する機能だ。スマートフォンのように不自然な描写とはならない。
  • 24mm相当の画角でアクティブモードの手ぶれ補正を利用するとクロップ率が高く自撮りに適していない。
  • 指向性3カプセルマイクをRX100VIIやRX100VAと聞き比べると収音に指向性があるとハッキリわかる。風きり音の違いも明白だ。ECM-XYST1Mを使用することでカメラ背面の音量が大幅に低下し、環境ノイズも減少する。動画で最高の音質実現したいのであればECM-XYST1Mを使用することをおススメする。この際の携帯性も格別だ。
  • 風音低減をあえてオフにしてZV-1(ウインドスクリーン装着)とRX100VIIを比較すると違いは天と地ほどの差がある。ウィンドスクリーンは非常に重要だ。
  • 「商品レビュー用設定」を使うことで顔検出をオーバーライドして近距離の被写体にピントを合わせることが出来る。本当に便利な機能だ。
  • アクティブ手ぶれ補正モードを実装している。補正能力は優れているものの、クロップ倍率が高くRX100VIIより画角が狭くなっている。広い画角を維持して手ぶれ補正を強化するのであれば3軸スタビライザーを購入する必要がある。ただしこの場合は携帯性を犠牲にすることとなる。
  • 先に結論を述べてしまうと、高感度性能はRX100VIIより間違いなく優れている。そもそもレンズの明るさが違うのだ。
  • 顔優先AEは従来のマルチ測光と異なり、「顔のみ」を優先して測光・露出調整する機能だ。環境による光量変化に左右されず、顔の露出を一定に保つことが出来る。
  • ワイヤレスグリップ「GP-VPT2BT」で静止画撮影・動画撮影・C1ボタン(初期設定で背景ボケ切替)・ズーム操作が可能だ。ZV-1を使う全ての人におススメしたい。

優れたVlogカメラには4つの要素が含まれていると考えている。

  1. マイク音質
    多くの映像クリエイターは間違いなく音質に気を遣っている。ノイズが多いと視聴者の気が散り、視聴体験に大きな影響を与える。
  2. 超広角
    画角が十分でないと、フレーム全体の多くを顔が占めることになる。
  3. 反転可能なモニタ
    撮影中に正しい構図を維持しているか確認することが出来る。
  4. 携帯性
    いつでも動画を取りたい気持ちにさせてくれる。

ZV-1はノイズを低減する指向性マイク・ウインドスクリーンを備え、ソニー初のバリアングルモニタを搭載し、カメラは300g未満だ。4点中3点を得ているが、極めて重要な要素が欠けている。

スマートフォンがそうであるように、24?28mm相当の画角では不足する時代だ。体から腕を伸ばして自撮りする時に24-28mmでは狭すぎる。フレームの1/3以上が顔となってしまうだろう。肩越しにしか背景を写すことが出来ない。手ぶれ補正を強化することでさらに画角が狭くなる。そうなると最早フレームの上から下まで顔で埋め尽くされてしまう。

個人的な見解として、アクティブ手ぶれ補正をオンにした状態でVloggerのニーズを満たすためには”少なくとも”20mm以上の画角が必要だ。ただし、そうなると現状のコンパクトサイズは維持出来なかったかもしれない。次世代のZV-1が超広角レンズとなるかどうかは現行モデルの実績やユーザーの声にかかっていると思う。

RXシリーズと比べると動画撮影に最も適した操作性と機能を備えている。3.5mmマイク端子を備え、MIシューによる外付けマイクも利用可能だ。比較的安く、携帯性の高い動画用カメラを探しているのであればおススメできるモデルである。

長所:バリアングルモニタ・指向性マイク・ウインドスクリーン・3.5mmマイク端子・背景ボケ切替機能・商品レビュー用設定機能

短所:24mmの画角は十分に広いと言えない・光学手ぶれ補正の効果・電子手ぶれ補正でクロップ倍率が高い・限定的なタッチ操作・バッテリーライフ

Mobile01:Sony ZV-1 專為影片創作者打造 最強Vlog機種來臨!

参考動画:背景ボケ切替機能

参考動画:内蔵マイクの音質比較

ZV-1 RX100VII RX100VA

参考動画:ECM-XYST1M

参考動画:あえて風音低減をオフにして比較

ZV-1 RX100VII

参考動画:商品レビュー用設定

参考動画:手ぶれ補正比較

参考動画:低照度時の動画比較

参考動画:顔優先AE

参考動画:GP-VPT2BT

DPReview ハンズオン

  • ソニーZV-1はVloggerとコンテンツクリエーターを念頭に置いて設計された新しいコンパクトデジタルカメラだ。
  • ハードウェアの観点から見ると、本質的にはRX100V(A)のリニューアルモデルだ。しかし、エルゴノミクスと機能がどちらも変更され、自撮り方向から撮りやすくなっている。
  • モデル名が示しているように、RXシリーズでは無く、RX100シリーズの代わりとしても使えない。自分がフォトグラファーだと考えているのであれば、おそらくZV-1は適していないはずだ。このカメラはYoutubeなどのプラットフォーム用に動画を撮影するためにデザインされている。
  • RX100VAとの比較
    ・同じ24-70mm相当のF1.8-2.8レンズを搭載
    ・同じ1型 2000万画素 積層型センサーを使用
    ・AFはRX100VIIのシステムを継承
    ・レンズ周囲のコントロールリングなし
    ・ボタン配置が全く異なる
    ・そもそもサイバーショットシリーズではない
    (型番が「DSC」ではなく「DC」となっている)
    ・同じNP-BX1バッテリーを使用
  • 動画機能はRX100VIIとよく似ている。4K 30pやFHD 120pを利用可能だ。低解像でアップスケールされた最大960fpsのハイスピード動画にも対応している。
  • 他のソニー製カメラと同様、動画はすべて8bit仕様だ。ログモードやHLGモードを利用可能だが、10bitフッテージと比べると柔軟性が低い。
  • RX100VIIと同じプロセッサを使用することで、レンズ側の手ぶれ補正に加え、4K時の電子手ぶれ補正を利用可能だ。手ぶれ情報をメタデータに書き込むことで、撮影後にImaging Edgeソフトウェアでデジタル補正を適用できる。
  • ZV-1は型破りなエルゴノミクスを採用している。シャッターボタンのすぐ後ろに大きなRECボタンがあり、自撮り時に最適なボタン配置となっている。ズームスイッチは自撮り時に左手の親指で操作出来るようになっている。
  • ファインダーの代わりにバリアングルモニタを搭載している。タッチ操作に対応しているが、最近のソニー製カメラと同様、あまり機能的ではない。
  • 全ての端子類はカメラ右側に配置されている。つまりバリアングルモニタ展開方向と逆に配置されている。バリアングルモニタと干渉することは無い。マイク端子・HDMI端子・USB端子を備え、動画撮影中に電力供給も可能だ。
  • ファインダーが無くなったカメラ上部には比較的複雑な3カプセルマイクを搭載している。このマイクは前方の音を拾う指向性デザインとなっている。カメラにはウインドジャマーが付属しており、マイクに直接空気が吹き込むリスクを低減している。このウインドジャマーはホットシュー経由で装着可能であり、同時に外付けLEDは利用できない。
  • ウインドジャマーを装着することで電源ボタンが隠れてしまう。電源ボタンは充電インジケーターを兼ねているので見づらい。
  • ホットシューはマルチインターフェースシュー全てのピンを備えているので、仕様上はソニー製XLRアダプターなど様々なアクセサリーを利用可能だ。
  • ソニーAFシステムの最新バージョンを搭載している。タップした被写体にピントを合わせ続けることができる。
  • Vlogger向けカメラとして便利な顔優先自動露出に対応している。カメラの測光と顔検出が連携してフレーム全域より顔の露出を優先する機能だ。素早く反応するので、光が変わっても顔は正確に露出されたままである。
  • クリエイティブスタイル「スタンダード」は肌の色合いをより魅力的に見せることが出来るように調整されている。
  • 後ボケモードは単にフィルター効果やシュミレーション効果では無い。レンズの絞りを自動的に開くモードである。ほぼ瞬時に絞り・ISO・NDフィルターを調整して後ボケ効果を得ることが出来る。初期設定では「C1」にこの機能が割り当てられている。
  • おそらく「プロダクトショーケースモード」がこのカメラの目的を最も明確にしている。カメラ近くの物体に優先順を設け、顔検出を無効化するように設計されている。オートフォーカスを手動調整する必要が無いシステムだ。
  • このカメラに欠けているものがあるとすれば、フォトグラファー向けの電子ファインダーやコントロールリングなどの機能だ。そして動画ユーザー向けとしてはヘッドホン端子が欠けていることに気が付くはずだ。RECボタンを押す前にオーディオレベルを聞く手段が無いのは奇妙な省略だ。撮影後に確認できるが、内蔵スピーカーの音量は小さい。
  • また、出力が全て8bitと考えるとログガンマやHLGモードが中途半端に感じる。幅広いカラーグレーディングに期待はしていないが、この点には注意する必要がある。
  • RX100Vより厚く、多くの複合材料を使用することで放熱性が高まっているとソニーは述べている。にもかかわらず、初期設定だと撮影時間は5分間だ。長時間撮影のためには自動温度設定を無効にする必要がある。設定することでほぼ無制限に撮影することが出来ると言われている。

ZV-1はスチル向けのカメラでは無い。ソーシャルメディア用のコンテンツを作る(場合によってはそれを生業とする)多くの人にとって強力なツールとなるように見える。
ニッチな製品であり、キヤノンG7 X Mark IIIのように直接ライブストリーミングすることは出来ないが、最新のソニー製アプリでスマートフォンに4K動画も転送可能だ。799ドルの価格設定は高価に見えるが、RX100VAの希望小売価格と比べると200ドルも安くなっている。

DPReview:Hands-on with the Sony ZV-1

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