FE 50mm F1.4 GMはF1.2 GMのことを忘れてしまいそうなほどシャープなレンズ

Lesnumeriquesがソニー「FE 50mm F1.4 GM」のレビューを公開。他のレビューサイトと同じく、F1.2 GMよりもシャープな解像性能を評価し、目立つ周辺減光と歪曲収差を指摘しています。

Lesnumeriques：Test Sony FE 50mm F1.4 GM : piqué et compacité ; l’optique incontournable des hybrides Sony

（基本的なスペックなどの紹介は割愛しています）

外観・構造：

G Masterシリーズらしい外観・作りのレンズだ。オレンジの「G」が象徴的で、優れた仕上がりの外装には豊富なコントロールが備わっている。

携帯性：

FE 35mm F1.4 GMとよく似ているが、直径が大きい。

50mm F1.4 ZAと比べるとコンパクトで軽量だ。

サムヤンほどではないが、手に取った質感はソニーが良好だ。

α7R Vとの組み合わせでバランスが取れている。

操作性：

記載なし。

フォーカス：

記載なし。

手ぶれ補正：

光学手振れ補正は非搭載だ。

解像性能：

α7R IVと組み合わせてテストした。

これまではFE 50mm F1.2 GMが最高だったが、F1.4 GMはそれを凌駕している。

F2.8でピークの達し、F2やF4でも非常に良好だ。

フレーム端や隅は画質の低下が見られ、F8まで絞ると均質的な結果が得られる。

像面湾曲：

記載なし。

ボケ：

F1.4は被写体を背景から簡単に分離することができる。

玉ボケは完璧とは言えず、もう少し良好だと良かった。

色収差：

色収差はほとんど目立たない。

球面収差：

記載なし。

歪曲収差：

50mmレンズで歪曲が目立つことは滅多にないが、このレンズは少し目立つ。

周辺減光：

F1.4で顕著な光量落ちが発生する。

絞っても非常に目立つ。

許容範囲内となるのはF5.6だ。

コマ収差：

記載なし。

逆光耐性：

記載なし。

総評

FE 50mm F1.4 GMは小型軽量ながら、とても良好な作りだ。機能豊富で、扱いやすく、何よりも息をのむようなシャープネスを実現している。FE 50mm F1.2 GMのことを忘れてしまいそうなほどだ。プロもアマチュアも、1本だけレンズを選ぶとしたら、このFE 50mm 1.4 GMだろう。

長所：
・小型軽量
・防塵防滴
・F1.4
・AFLボタン
・滑らかな絞りリング
・抜群の解像性能
・収差の補正状態

短所：
・歪曲収差
・周辺減光

とのこと。
FE 50mm F1.4 GMは複雑な光学設計ながら小型軽量で、ソニーF1.4 ZAやシグマArtよりも携帯性に優れ、防塵防滴や絞りリング、2か所のAFLボタンなど豊富なコントロールを備えたレンズです。50mm F1.4としては高価ですが、MTF曲線の性能を見る限りでは非常に高性能。特に小型軽量な50mm F1.4としては驚きの性能ですね。

Lesnumeriquesのテストでは、F1.2 GMを凌駕するシャープネスを実現しているとのこと。この結果はLenstipやMobile01でも同様の評価となっています。歪曲収差や周辺減光などカメラ側で補正できる部分よりも解像性能や色収差の補正に力を入れて設計したのでしょうか？
F1.2に見劣りする部分があるとするとボケと思われます。口径食が強く、シャープなぶんボケの縁取りが硬いように見えます。このあたりを重視するのであればF1.2 GMが面白い選択肢になるのかなと。

ソニー FE 50mm F1.4 GM 最新情報まとめ

FE 50mm F1.4 GM
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レンズの仕様

レンズの仕様
発売日	2023年4月21日	初値
マウント	E	最短撮影距離	0.41m
フォーマット	フルサイズ	最大撮影倍率	0.16倍
焦点距離	50mm	フィルター径	67mm
レンズ構成	11群14枚	手ぶれ補正	-
開放絞り	F1.4	テレコン	-
最小絞り	F16	コーティング	NanoAR II
絞り羽根	11枚
サイズ・重量など
サイズ	φ80.6×96mm	防塵防滴	対応
重量	516g	AF	XDリニア
その他	絞りリング・AFL×2
付属品
レンズフード・レンズケース・キャップ