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セ復興に欠かせない『赤ヘル旋風』の復活…ビジターでも集客力は抜群

2021年1月15日

セ復興に欠かせない『赤ヘル旋風』の復活…ビジターでも集客力は抜群

セ・リーグ復興には熱狂的な赤ヘル旋風の復活は欠かせない。「地元広島でのあの熱狂的な赤ヘルファンにはかなわないよ。間違いなく12球団一だ」。他球団選手が口をそろえる赤ヘル旋風の脅威。それが今やビジター球場にも及んでいるのだ。

リーグ3連覇から一転して2年連続Bクラス転落の赤ヘル軍団。「ナインからの信頼が厚いチームリーダーの丸が残留せず、他球団にFA移籍したら一大事。広島はセ・リーグ1強から昔の弱小球団に逆戻りする」。

広島OBたちがこう危惧した通りの展開になりかかっている。丸がFA移籍した巨人はリーグ連覇だ。そのダメージは地元・広島だけにとどまらない。

今や赤ヘル軍団の集客力は地元広島以外のビジター球場でも抜群だ。他球団関係者たちもこう認めている。

「これまではビジターでも巨人、阪神が観客動員ナンバーワン争いをしていたが、今は広島の時代。赤ヘル旋風が吹けば、ビジター球場でも集客力は抜群。我々とすれば、万々歳だ」

ところが、V逸のこの2年間、赤ヘル旋風は止み、暗転している。リーグ3連覇中は「今年こそ日本一達成を!」と、古葉監督の下での1984年の日本一達成以来の快挙へ夢が膨らんでいたのに…。

逆に言えば、絶望的な逆風から一転して今季3年ぶりの赤ヘル旋風が戻ってくれば、そのインパクト、影響力は計り知れない。

「今やソフトバンクの時代。どこにも負けない圧倒的な戦力を抱えている。あのV9巨人に匹敵するだろう。どこが日本シリーズに出ても同じでセ・リーグは勝てないよ」

セ・リーグファンの間では、こうあきらめムードがまん延している。が、1975年に長年のお荷物球団からセ・リーグ初優勝という奇跡を起こした赤ヘル軍団。

その後、再び低迷時代を経て、復活している赤ヘル旋風。「耐えて勝つ」というのは、第一次赤ヘル旋風を巻き起こした古葉監督の座右の銘だが、広島カープに根付いている。

さらに、ソフトバンク王国を築き上げた王球団会長との巨人時代の因縁話もある。当時の日本記録の55本塁打を記録した昭和39年のことだ。無敵の本塁打王、巨人の一本足・王に対し、前代未聞の王シフトで挑戦したのが、白石監督率いる赤ヘルだった。

三塁手が遊撃手のポジションに、外野手も右方向を固め、左方向はガラ空き。世界の王に対する、誰もが驚いた異例のシフト。世界の王の打球の全方向調査を、白石監督が本社の東洋工業にお願い。

コンピューターを駆使して徹底分析したのが王シフトだった。今ならどこの球団でも常識になっているような当たり前のデータ野球だ。が、当時は異例中の異例、本邦初公開の大珍事で大騒動に発展している。が、当事者の世界の王1人だけは平然。

「オレは毎年、50本塁打を目標にしてやっている。フェンスを越えてしまえば、内野手、外野の右より、左方向ガラ空きのシフトなんて全然関係ないだろう」

確かに正論でその通りだ。が、普通の打者は簡単にフェンス越えできない。世界の王対策としてコンピューターを使っての本邦初、異例中の異例の王シフト。

「王打った!セカンドゴロ。いや失礼しました取ったのはショートでした」と言う、アナウンサー泣かせもあり、一時期話題を独占したのは当然だろう。

そこまで徹底的にやるのが赤ヘル流の伝統とも言える。昭和50年、球団史上初のリーグ優勝を飾った古葉監督は、鉄拳制裁も辞さないスパルタの猛練習で赤ヘルナインを鍛え上げている。

今でもそんな原点が脈々と受け継がれている赤ヘル軍団。セ・リーグの危機に期待したくなるのも当然だろう。(江尻良文)

(※引用元 夕刊フジ

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