【理系な職場001】株式会社ジンズの場合

【理系な職場001】株式会社ジンズの場合

シリーズ”理系な職場”では、社会人としての理系出身者の働き方についてのレポートを連載しています。

どんな働き方があるのか、自分の活躍の余地はあるのか!?参考になれば幸いです。

今回インタビューに応じていただいたのは株式会社ジンズ R&D室リーダーの中嶋 淳子さん。機能性アイウェアとして花粉カットメガネやブルーライトカットメガネなどを提供する。嵐の櫻井翔さんのCMを目にした人も少なくないのではないだろうか。
中嶋さんは東京大学理科二類に入学後、理学部科学化、理学系研究科へと進学し、化学の分野で理学修士号を取得している。
そのキャリアを紐解いてみると、最初に就職したのがキヤノン。中央研究所にてOCT(眼科機器)開発に携わります。
その後ボストンコンサルティンググループ・ジャパン(以下BCG)にて、電子部品の会社の中国進出計画を手がけ、セールスフォース・ドットコムへと入社。グローバル企業を経験した後に、現職へと転籍しています。

だんだんと明確になるキャリア志向

大学院から就職する際には、大きな研究所に行きたいという想いでキヤノンへ入社。「自分がこれを作った」と言いたかったというのが当時の想いだったそうだが、次第に社会へのインパクトを与えるような仕事がしたいと思うようになっていく。
研究職のように、ボトムアップ的に積み上げていく世界にいたからこそ、トップダウン的に社会を動かしていけるような働き方を視野に入れBCGへ入社。研究職から一転、事業計画の立案という世界へ。世界とのビジネスを垣間見た中嶋さんは、よりグローバルに働ける企業を模索する。セールスフォース・ドットコムでは、元来持っていた「技術オリエンテッドな私」と「グローバルに働きたい私」の両立が出来たのだという。セールスフォースといえばアメリカのForbs誌で2013年現在3年連続で世界で最も革新的な企業の第一位に輝く会社であり、技術的にも世界最高峰の商品を提供している。その後ジンズに転籍するのだが、その時の決定打は「ヘッドクオーターが日本にある」という事だったらしい。
ジンズの環境は中嶋さんにとって理想的な環境だ。
「技術が必要」「グローバル展開」「勢いがある」そして「日本の会社」。今までの3社で吸収したものを全て活かせる環境がここにはあった。

研究職から事業戦略の立案という立場への変化に苦労は無かったのか

外から見ると、研究職と事業戦略の立案という職業では全く違うように思うが、中嶋さんの口から聞かれたのはそんなに苦労は無かったということだった。
研究職時代は、このようなOCTを作りたいというゴールがあった。
事業戦略時代は、このような姿の会社を作りたいというゴールがあった。
そこには対象物の違いはありこそすれ、どちらも定量的にはかれるものを取り扱っており、思考回路が大幅に違うという訳では無かったのだという。

ジンズのR&D室について

ジンズのR&D室は2013年の2月に立ち上がったばかりの部署なのだが、どんなことをしているのだろうか。
現在のメンバーは3人。全員が理系出身者で、理工学部出身者と建築学科出身者及び中嶋さんで構成されている。
部屋のミッションは新規事業開発と既存商品の情報開発だ。
やっていることは大学の先生からシーズを見つけてきて製品化していくという事が多くを占めるという。

理系出身者として活かせている部分は何か

現在2つの大学と一緒に商品開発プロジェクトを動かしている中島さん。実際に研究の手を動かしているのは協力大学の学生なのだが、そこで活かされるのが理系出身者の勘所である。
多くの学生と研究プロジェクトを進めるとなると必要になってくるのが「研究現場のプロマネ」だ。
研究を行っていた経験、大学時代に自分が考えていたことなどを思い返しながら、研究室の学生の研究をより良い方向に導く為に、適切なアドバイスが出来るというのは大きなアドバンテージになっている。
加えて、大学の先生から信頼されるというのも大きい。
大学と一緒に仕事をする場合に重要なのは、研究室の空気感が分かるかどうか。これが分かっていないと、ちょっとした事でプロジェクトは進まなくなってしまう。研究室を知らない人には難しい仕事だと言えるだろう。

世の中に繋がるという事を与えられる会社でありたい

学生と一緒に開発を進めていくのは苦労もあるが楽しくやれているようだ。
ジェイアイエヌが展開しているプロジェクトは、どれも最終製品を見据えた研究開発。大学の中で、社会との接点が見える研究開発プロジェクトは中々無いため、そういった部分に魅力を感じてくれる学生も多い。
研究開発プロジェクトを通して、社会や消費者を感じ、研究成果が世の中に繋がるのだという事を提供できる会社でいたいという意志があるというのは面白い視点だと感じた。
新しいものづくりには科学あり。研究経験を活かしながら道なき道を切り開く中嶋さんのような人が研究を同社に浸透させていくだろう。

企業情報:株式会社ジンズ

  • HP:http://www.jin-co.com
  • 採用情報
  • 東京本社:東京都渋谷区神宮前二丁目34番17号 住友不動産原宿ビル20階
  • TEL:03-6406-0120(代表)
  • 設立:1988年07月
  • 資本金:3,202,475千円