2205

Japanese calligraphy

書師・秀蓮さんに書道を学ぶ。ご婦人方の中に混じって、黒一点で。

いわゆるひとつの、習い事。これがおもしろい。なにせ、下手すぎて。いざ筆を運ぼうとすると、いろんな自意識がまとわりつくのがよく分かる。どう書こうか、どんな太さにしようか、どうすれば美しく見えるのか、などなど。ココロの声を聞いてるだけでもおもしろい。

「自由でいいよ」なんて言われても、理論を駆使する仕事のクセはそうやすやすと抜けるはずもなく、がんじがらめになる。で、結局、どこかデザイン的な考えに頼ってしまう。書いた文字に、まるごと自分が投影される。「ぬたあん」には遠い。

Japanese calligraphy

昔の自分なら、人から習う時には、少なからず我流を持ち込んでた気がする(それが成長の足枷になるとも知らずに)。今は「どうせ下手なんだし」という諦めの気持ちで、素直に耳を傾けられる。上手くなろうとするより、なるべく余計な意識を持ち込まずに書けるようになりたい。そういう心づもりでやってます。

その人らしい字を書く人って、きっと素直だ。

Date: 18/08/17 Photo: SIGMA dp3 Quattro