Brompton P Line Urban Low Handle 納車整備+ギア比変更いたしました。

先日の作業です。ついに入荷したBromptonのPライン、納車整備作業と同時に外装4段のギア比を変更いたしました。すでにinstagramでは公開いたしておりましたが、旧来のスーパーライトモデルからの変更箇所や、個人的に気になる点なども、あわせてご紹介いたします。新型ということもあり、じっくりと観察、確認を行いながらの作業でした。

目玉となる外装4段変速。お客さまのご要望もあり、純正の11-13-15-18Tから11-13-17-21Tへ変更いたしました。すでに公開されている動画や、各種資料ではわからなかった部分もありましたが、比較的小さな加工で組み付けできました。構造上、これ以上大きなローギアは困難な気がいたします。

リアハブはフランジ幅の狭い専用品。スポークの組み方も異なっております。この辺りは実際に走行を重ねていかなくては分からない部分です。

リアバックの形状は大きく変更されています。パイプの曲げ部分がほとんどなく、直線的な形状で構成されるようになりました。外装4段変速化に伴い、チェーンをうまく逃げる形状へ。また、エンド形状もメンテナンス性を考慮した形状となりました。サスペンションブロックの形状は扁平な角形となり、メインフレームへの接触面積が大きくとられております。メインローラーの直径も拡大。メインローラーの取り付け部材は大口径の直線的なパイプ形状となり、より強度アップがなされております。また、シートステイに専用のブラケットで反射板が組み付けられております。Pライン用のリアキャリアはこの台座を用いて組み付けいたします。

今回追加のチェーン脱落防止パーツ。純正で用意されている54/50/44Tへ対応した3段階の高さへ調整が可能。

Pラインより新登場のフロントハブ。軽量化のためスポーク本数は20穴へと減らされております。フランジ部は大きめになり、軽量化のための肉抜き穴があけられております。ハブの固定はスキュワー式ですので、比較的簡単に着脱が可能です。当初のアナウンスでは専用形状のリムの予定でしたが、今回の製品では既存品と同形状のもの。今後変更なされるのかもしれません。

こちらもPラインから採用のロッキングブロック。従来品ではリアブレーキへストップディスクが固定されており、シートポストと接することで折りたたみ時にばらけてしまわないようになされておりましたが、このブロックが同様の機能をもたらしてくれます。もちろん位置調整も可能です。

少々ピンボケですがワイヤー類を束ねるストッピングブロック。リアディレーラーへアウターホースが直接流れるため、このあたりも変更なされております。

フェンダーローラーもこのような形状、樹脂製のブラケットへリベット固定となりました。フェンダーの断面形状が丸くなったためでしょうけれども、従来のアルミプレス品ではローラーの回転状態にばらつきがありましたので、精度は高くなっているでしょう。フェンダーステーもフェンダーブレードの外をぐるりと取り囲む形状となりました。

サドルも形状変更。以前のCHPT3 V3と同形状ですね。比較的薄いシルエットながらクッション性はなかなか良さそうです。サドル前端部分にはグリップが設けられておりますが、個人的にはシートスリーブへの負担を低減したく、メインフレームを直接持つことをお勧めいたしております。

基本的には従来からのスーパーライトモデルを踏襲しておりますが、外装4段化とそれに伴うリアバックの形状変更と全体的なアップデートといった感じ。おそらく、将来的にはCラインも同様のリアバックへと変更がなされることと思います。また、シフトケーブルプーリーの台座が併設されていること、エンド形状から想定すると、これまた現時点ではアナウンスなされておりませんが、将来的には内装変速を装備したモデルの設定が追加されることはほぼ間違いないでしょう。

今回の入荷分、次回入荷は当初予定より遅れて8月ごろとのこと。すでにご予約にて完売しております。次回入荷は未定です。

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