■■オードリー重版のお知らせに、あれこれ■■
2016/06/11
フェイスブックを運営してくれている秘書みたいなモナミカ・ベティちゃんと、来週の出版記念イベントの打ち合わせをしていたら、編集者の岡田さんから電話があり「オードリー重版です」と嬉しいお知らせ。
そう、嬉しいお知らせ。
でもどちらかというと、安堵のほうが強いかも。ほっとした。
書いているときは書いているときで産みの苦しみがあり、出版したらしたで売れ行きとか批評とかに神経がすりへる。
そしてうっかりイベントなど企画すると、人間不信におちいる。
社交的じゃないのに社交的なふりをするのなんかやめる、なんて何度目かの決意をする。
そして思い出すのがメイ・サートンの『独り居の日記』。
「本を「売ること」に関係することがどうしてこれほど気持ちを動揺させるのだろう?」
に続いて、私のような性質の作家にどうやって、そういったもろもろのことに対応しろというのか、みたいな愚痴が続く。
ほんとだよね、と一人でつぶやく。
また、新刊についての書評でこてんぱんに批判されたことについて、あれこれと言ったあとに、こんなふうにも言っている。
「しかし私が、自分の作品はよりよい評価に値する、いつかは正しく判断されるだろうと信じなかったら気が狂うか、あるいは自殺するだろう」、だから、信じ続けるのだ、と。