一塁が左打者に近いのは人が決めたルールだ。人為だということは、自然の現象ではなく、変えることができる。右ピッチャーより左ピッチャーを増やすことはできないが、一塁を左打者だけに有利にしないことはできる。ただでさえ右ピッチャーが多く右打者より左打者の方が有利なのに、一塁まで近いときたらそりゃ、左打者だらけになる。
決勝の最終回の大谷を“泥だらけのストッパー”と表現した。プロの試合でリリーバーが泥のついたユニフォームで登場することなどない。泥だらけでは言い過ぎで、ズボンに土がついているだけだが、その表現の響きの良さと外野のブルペンから真打ち登場という絵面の良さで、筋書きがあったドラマのように映栄た。大きい身体で世界一のプレーヤーが最後を締めにゆっくり歩いてくる姿はまさに栗山の筋書きは見事だった。
この試合、アメリカのホームランは左の今永から右打者が、右のダルビッシュから左打者が、日本は村上が右ピッチャーから、岡本が左ピッチャーから打ったものだ。野球はゆくゆくローテーションがなくなり、右打者に右ピッチャーを充て、左打者に左ピッチャーを充てるということになっていくだろう。まして数試合しかしない国際戦はより顕著になる。
2023-5-12 勝負に行く守備と体を張るべきプレー プロらしい状況判断
体を張ってショートバウンドの送球を止めに行った。インプレーの状態なので逸らしてしまえば、ランナーの三進を許すことになる。したがい、この場面では、タイミングが間に合ってもアウトにはならないのだから二塁ベースカバーはグラブに収めるか、送球を前に落として止めることに専念しなければいけないことになる。タッチに行く必要は全くないから。