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決着の瞬間を伝えない、かつての野球中継

キー局の地上波から野球中継が消えて久しい。

野球中継がなくなるなんて一大変革と捉えたものだが、今は何の不思議もない。

そしてあらゆる媒体からすべての試合を選択できるようになった。

 

地上波で野球を中継していた頃は20時54分までで、延長しても9時24分までということが多かった記憶だ。

一番興味を引くであろうと思われる勝負が決する瞬間を多くの試合で伝えなかった。

暴挙ともとれるこの方法に異を唱えず、どの局も採用していたのはなぜだろう。

普通に考えれば決着の瞬間を伝えないなどおかしいはずだ。

 

中継時間に限りがあるのはわかるが、それなら試合終了だけは入るように逆算しそうなものだ。

でも、そうなると終了時間がまちまちになるから次の番組の開始が読めなくなるので

スポンサーや視聴者とのバランスがとれないということか。

 

9時半までには収まるように、試合開始を早めたら球場に駆け付けるファンの中には間に合わない人

が出てくるし、終わりまで放送すると後に続く番組に影響するし、試合時間を短くすると

野球の醍醐味が失われるし。

 

10.19の時は大変なことが起きていたのでニュースステーションは予定をすっ飛ばして、中継の英断を下した。

久米宏は「今夜、お伝えするニュースが山ほどあるんですが、」

と前置きした。

中継からスタジオに戻ると、

「どんな番組になるか今夜わからないのですが、伝えるニュースもいっぱいあるし・・助けて下さい」

と言った。

10.19の時は特別だったからだろうが、勝負を伝えるのに決着を放送しないというのは不思議な構成だった。

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