三浦が横浜の監督に就任したことで、現役時代、チームの顔として長年貢献しファンから喝采を受けてきた人でも
監督になれば、現役時代のことは一旦外へ置かれ厳しい目が注がれる、という話をした。
2020-11-17 三浦監督誕生 監督はつらいよ 現役時代の実績は関係ない
今年の日本シリーズも巨人とソフトバンクとなった。
かつては巨人の宝だったはずの王が、ソフトバンクの王として違和感なくなるまでになり、
それは王を会長として囲ってしまっていることからも自然な感覚だ。
王はソフトバンク監督として、その前身である南海のユニフォームを復刻イベントで身に着けた。
その時、そうか、こういうことが起きうるのかと思ったものだ。
野村が嫉妬し続けた巨人とON。
日本シリーズで痛めつけた南海のユニフォームを巨人の象徴とも言える王が着たのだから。
長嶋も実は、南海に入団する気持ちに傾いていた。
南海には立教の先輩である大沢がいたし、立教のエース・杉浦とともに
六大学のスター2人を南海が獲得するつもりだった。
久々、福岡にプロ球団が帰ってきて意気上がるファンは、ダイエーの監督を引き受け、
しばらく勝てない王に、頼むからやめてくれだの、やる気がないなら辞めちまえだの、
そりゃー巨人の、東京の、ファンだったら口にしなかったであろう罵詈を浴びせた。
巨人や東京の野球ファンならそれまでどれだけ夢を見させてくれたかと思えば、
数シーズン勝てなかろうと、とてもそんなことは口にできなかったはずだ。
プロだから、勝てなければ非難を受けるのは仕方がないし、そうあるべきなのだが、
あの日本の野球界の宝に対してたまごを投げつけるなどという暴挙、軽挙を犯したダイエーファンは
その落とし前をつけたのだろうか。
ファンは勝手なものだし、ファンあってのプロ野球であるとは言え、さんざん罵っておきながら
ひとたび勝てるチームになった途端、手のひら返しというのでは、さすがに調子が
よすぎる。
常勝軍団にまで育ててくれ、いまだに福岡に残っている王に対して何らかのけじめをつけたのだろうか。
巨人ファンはそこをはっきりさせてくれなければ、恨みに思っているはずだ。
たまごまで投げつけたのだから、もうそろそろ巨人に返せと言いたいのではないか。
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