エースナンバーが一番その時、力があるとは限らない。
予算が避ける名門私立高校は、ピッチャーを何枚も持つことができる。
横浜高校など、他のチームに行けばエースというピッチャーが4,5枚いる。
一昔前のエースに何試合も頼るという戦術ではなく、日程過密で一発勝負の高校野球は、
相手と日程を見ながらピッチャーをやりくりする。
だからエースナンバーをつけることはブラフの場合があり、ここも心理的戦術になる。
つまり、本当のチームのエースは二けた番号を付けたピッチャーで、エースナンバーのピッチャー
をベンチに置いて、まだエースが控えているというプレッシャーを相手に与える効果を狙う。
逆にエースナンバーの力がこの程度なら行ける、と思っていた所、後から出てきた
二けた番号の方が、いい球を放ることで、相手を焦らせるとか。
実力があるピッチャーが何枚もいれば、心情として3年生がエースナンバーをつけるものだ。
それまでの1,2年生の間にチームを支えた貢献も含めて、多少の実力差なら、劣っていてもエースナンバーをあげる。
でもその大会の主戦は、二けたをつけた下級生ということは珍しくない。
または、大会が始まる前は、エースナンバーをつけたピッチャーを中心にと思っていても、
成長力が高い高校生は、あっという間に、力をつける時期があったりする。
そこで、大会に入り、調子が良く、一気に中心にということもありうるのだ。
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