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広島悲願ならず パ・リーグ2位が日本一って 引退はちょっとの差でない 球団増設 今週のダイジェスト

2018-11-2 広島悲願に道険し 日本シリーズ第5戦

8回、同点で先頭の西川に右の代打バティスタを起用した広島。ここでソフトバンクは高橋を投入した。広島としては嘉弥真対西川と高橋対バティスタを比べたというより、右の代打を送ることでそのまま嘉弥真続投なら有利だし、高橋に代えてもらえれば、ピッチャーの枚数を使ってもらえることになり、延長にでもなれば有利な試合運びになるので、枚数を使わせるためにも代打を出したのではないか。打てなくても仕方がない。ピッチャーを引っ張り出せればそれでOKと。

 

2018-11-4 パ・リーグ2位が日本一って セとパの差 日本シリーズ第6戦

セ・リーグを圧勝した広島が、パ・リーグ2位のソフトバンクに完敗の形になった。広島は初戦の引き分けが痛かった。誰でも捕れるような菊池のファースト送球を、プロのプレーとしては信じられない松山のトンネルは話題にならないが、ソフトバンクにとってはMVPをあげたい。また、丸がブレーキになったか。

 

2018-11-5 プロ野球選手の引退 ちょっとの差はちょっとでない 古田の衰え

古田は38歳くらいから引退を意識したそうだ。曰く、見える景色が変わる。だそうだ。走っていても、遅くなるので見える景色が変わる。2塁へのスローイングもこの高さで届いていたものが、少し上に弧を描かなければ届かなくなる。これはプロの世界ではちょっとしたことでは済まされない。それは、長年、プロで生活していれば、少しずつ全体のレベルが上がって行く。体も周りの若手の選手はでかくなり、球は速くなり、飛距離は伸び、肩が強くなり、スピードが速くなる。その中で自分のレベルは落ちていく。そこへ、毎年、いやシーズン中においても新戦力が入ってきて、新しい個性が登場することになる。レベルが上がった世界の標準選手の肩は、古田が全盛期の時よりも上ということになる。その生き生きとした選手の肩と落ち込んできた選手の肩が描く2塁スローイングは明らかな差となる。盗塁を許す差で言えば、10や20じゃ済まないかもしれない。相手が盗塁を試みる数から変わるし、相手ランナーのリード1歩も変わってくる。それが、失点するか、防ぐかにつながり、チームの勝敗をいくつも変える可能性がある。決定的な差だ。

 

2018-11-6 野球は勝つためにやる 試合に負けておいてホームランに喜んでいる場合でない

昔は三振をとろうと、ストライクコースへストレートを投げ込むと真っ向勝負などといって賞賛された。二日酔いで試合をして、ホームランを打つと、野武士などと称賛された。それは、レベルがその程度だったから。今はそれでは勝てない。自分の体調を管理し、ベストの状態を保ち、プレーの特長を伸ばし、新戦力と自分を見つめる。そして、試合に勝つためのプレーを考える。

 

2018-11-7 球団増設 2部リーグ制沸騰 日本プロ野球

チーム数が増えるということは、選手の数は増えるということであり、1チームに所属する選手には今、プロになることができず、アマチュアに甘んじている選手やあるいは戦力外を宣告された選手、プロ野球選手を諦めた選手がプロでいられることになるからだ。レギュラー選手の実力が全体を見渡せば弱いものになり、野球の質は落ちる中で試合が行われることになる。年数を重ねて行けば、次第に上がって行きはするものの、スタート時点のレベルは一旦下がることになる。それならば、入れ替え戦を導入したらいいだろう。

 

2018-11-8 最近の日本代表は台湾によく負ける

この時期に日本代表の試合をするのは興行の意味合いしかない。あとは、親善くらいのもの。日本代表を強くさせたいのなら、このメンバーにはならないし、相手は台湾ではなくまったく違うピッチャーを要するアメリカやカリブのチームとやらなければ意味はない。このメンバーを選ぶということは、当面の目標としているオリンピックで有力になる可能性がある奴ら同士を今のうちから顔を合わせておくということだ。現時点の最強日本チームというわけではなく、日本プロ野球からの選抜ということ。前回の春先からもメンバーは大きく変わり、当然、公式戦の時には、また変わってくる。これが本大会だったら、こういうメンバーにならないのでベストメンバーでないということになる。だから、この試合は興行だ。強化ではない。

 

2018-11-9 高校生の野手が11球団を占める異常現象 ピッチャー不作の2018ドラフト

とても興味深いことが1位重複の3人にホームランバッターがいないという現象だ。3人に共通することが、走攻守3拍子揃ったハイセンスなタイプということ。ただ、こういうタイプの選手なら大学や社会人の中に、即戦力となる選手が多くいるものだ。高校生でこれだけの実力があるから、将来のレギュラーになってくれる可能性が高いと判断したからということになるのではあるが、11球団で重複するほど、どうしても欲しいとなるか、という感想をもつ。喉から手が出るのは、エース候補とホームランバッターというのが通常だった。高校生野手の重複は、スラッガーばかりが名を連ねる。清原、松井、紀田、福留、堂上、中田、高橋周平、清宮。昨年、甲子園のホームラン記録を更新した中村はホームランバッターではないが、キャッチャーという稀少価値がある。立浪が今年の3人のようにハイセンスな重複選手だった。

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