炎上保険なるものがあるそうです。
火災保険ではありません。
ネット炎上の保険です。
損保ジャパン日本興亜が企業向けに売り出した保険で、最大1千万円まで保証するというものです。
対象となる具体的なケースは飲食店やホテルなどの従業員によるSNSへの書き込みですね。
有名人が来たとか、厨房での不衛生な行為の写真を載せて、会社のイメージダウンになることは今までもよく見かけました。
その場合の対応にかかる費用が補償されるわけです。
保険料は年間50万~100万程度だそうです。
はたしてこの保険商品はヒットするのでしょうか。
さて、今回は外来語の話です。
朝日新聞の土曜版に「街のB級言葉図鑑」というコラムがあります。
書いているのは国語辞典編纂(へんさん)者の飯間浩明さんです。
とある名ホテルのティーラウンジでの話を読みました。
ウェイターが持ってきた札に「お会計の際はこのタッグをキャッシャーまでお待ち下さい」とあったので、おや、と一瞬考えて、ああタグ(tag)か、とわかったそうです。
tagは外来語としては値札・荷札として使うときは「タグ」、タッグを組む、タッグマッチなどの意味のときは「タッグ」と使い分けられています。
でも、現実にはこのように札をタッグとする例もあるということです。
逆の「おれとタグを組もうよ」とは、あまり言わないと思いますが。
似たような例で「アイアン」と「アイロン」が挙げられています。
両者とも綴りは同じiron(鉄)です。
アイアンはゴルフのクラブの意味で使うことが多いので、実際には「鉄」と「アイアン」と「アイロン」と使い分けていることになります。
ほかに挙げられているのは「ストライキ」と「ストライク」。
略して「スト」といえばストライキのほうです。
この使い分けのパターンは、昔のローマ字読み(アイロン)と現在の
原語どおりの発音(アイアン)で異なるのが特徴といえますね。