水原外国語高等学校訪問|七高校長室だよりWEB紺青版


水原外国語高等学校訪問(姉妹校[i]訪問事業)平成25年12月20日~23日

2006年より水原外国語高等学校[ii]と姉妹校交流がスタートしました。以来隔年で相互の学校を訪問する事業を行っており、昨年は水原外国語高等学校の生徒たちが来校しました。鎌倉散策、弓道・茶道体験等が印象深かったと聞いています。今回は本校が韓国を訪問することになり、当初の訪問時期の6月から国際情勢等に鑑み12月に延期となりました。

日本の冬の寒さと韓国のそれとは大きく異なり、氷点下の気温にまだ身体が十分なれていないこともあり、屋外での厳しい寒さに直面したときは閉口しました。それでも、大歓迎の中での親切かつ心の行き届いたおもてなしに心身ともに温まる感じがしました。

今回の訪問団は、希望生徒16名と引率教員2名の計18名でした。生徒たちは水原外国語高等学校の生徒宅にホームステイし、それぞれの家庭で3日間過ごしました。韓国の生活習慣に親しみ、韓国の高校生の生活スタイルの一部を体験し、最終日には学校で韓国料理を一緒に作り、それを昼食として共に食べた後、送別会を終え帰国しました。生徒たちの事前の学習の成果もあり、韓国の歴史・文化・芸術に関して今まで以上に理解を深めることができたと思います。

今回の訪問で理解できたことは次のとおりです。
・韓国屈指の進学校である水原外国語高等学校は国際交流と難関大学進学の両立を目指している。
・大学入試制度の変更に伴い、必要な事柄を教えるのみの授業スタイルから、研究発表、ディベート等を重視し、プレゼン能力の育成にも力を入れている。
・大気汚染や水質汚染等に関心が高く、近隣の中国や日本の環境課題への動向、世論、対策に高い関心が向けられている。

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水原外国語高等学校の姜校長先生(左)とともに

[i]韓国の水原外国語高等学校とアメリカ合衆国メリーランド州のブーンズ・ボロ高校の2校が本校の姉妹校である。
[ii]韓国屈指の進学校である。全寮制で朝6時から深夜まで勉強に勤しんでいる。ソウル国立大学校・高麗大学校と延世大学校(日本でいう東大・早稲田大学・慶應義塾大学クラス)に生徒の40%が進学している。

校長 吉田幸一