規律を守る

「規律」とは、「社会生活、集団生活をする上での掟、秩序」です。

つまり、組織において「規律」が乱れると、その組織自体が崩壊してしまいます。

「個人」の意思や価値観、考え方はそれぞれ違いますが、社会生活や集団生活の中で組織が正しく機能するために、その組織を担う個々の人間を同じ一つの方向に向かわせる為のルールが定められています。

「規律」を守るということはそのルール、掟、秩序を守るということです。

ラグビーワールドカップで南アに劇的勝利を挙げた日本代表と南ア代表には「規律」を守るという部分でチームに大きな差がありました。その差がペナルティの数の大きな違いとなって現れました。

反則をしないようにチーム全員が意識してプレーした日本代表に対し、反則を繰り返す南ア代表は、点差をつけても五郎丸選手のペナルティゴールで追いつかれてしまうという、苦しい流れになりました。

結果的に日本代表の奇跡の勝利と言われましたが、果たしてそうなのでしょうか?

私は、油断の中に生まれた個々の「規律」の乱れから生まれた必然の出来事だったと思います。南アは負けるべくして負けた訳です。

組織にどんなに力があっても、個々の「規律」が乱れると実力を発揮することができない、むしろ大きなトラブル、問題につながってしまうということを象徴する出来事であったと…

これは企業においても、組織団体においても同様に言えることです。

因みに南アは準決勝で、優勝したニュージーランド代表に2点差で惜敗しましたが、初戦で日本代表に負けたことで「規律」を守ることの重要性を再確認し、優勝チームを最後まで苦しめた素晴らしいチームになった訳です。