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2015.05.22

adidas SUPER STAR

シェルトップと呼ばれるつま先デザインが印象的なアディダススーパースターは現代のストリートシーンで最もポピュラーなスニーカーだが、1966年生まれの筆者はアディダススーパースターがパフォーマンスシーンで履かれていたことをリアルタイムで見てきた世代で、実際に高校時代の友人がスーパースターを買って、放課後の教室で嬉しそうに紐通しをしていた光景をいまでも覚えている。1981年のことだ。

 

アディダスのスーパースターとハイカットタイプのプロモデルはピーク時にNBA選手の3/4が履いていたほど着用率が高かったが、これはこのシューズの機能性を証明する数字である。そんなスーパースターも時代とともに活躍の場はバスケットボールコートからストリートへと変化。RUN DMCがステージやプライベートシーンで紐なしでスーパースターを履き、その姿が雑誌やプロモーションビデオといったメディアで紹介されると、大人気となった。

 

80年代中期はアッパーにブランドストライプが目立たないシューズ、リーボック、K.SWISS、トレトン、アディダス スタンスミスといった、どちらいうとシンプルでクリーンな印象のスニーカーが日本のカジュアルシーンの主流となっていたが、RUN DMCの活躍によるスーパースター人気の復活によって、ブランドストライプが主張するタイプのスニーカーがスーパースター以外も注目されるようになり、スニーカートレンドが大きく変革することとなった。その後もアディダス スーパースターは人気をキープし続け、現在もアディダス オリジナルスの中核を成すプロダクトに君臨。特に今シーズンのセールスは絶好調のようだ。

 

 

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