書院造り系庭園

庭園シリーズ、鎌倉時代から室町時代に入っていきましょう。

書院造り
武家の世の中になっても、最初の頃はお公家さんへの憧れから、寝殿造りでした
室町時代になりますと、足利将軍の多くが譲位してお坊さんになったため
仏教、特に禅寺の住居形式の影響を強く受けるようになります。

畳、違い棚、押し板(後の床の間)、付け書院

この書院造りと一体になった庭園が、書院造り系庭園ということになります

書院造り系庭園
一番の特徴は、石組です。
前回、枯山水のところでお話ししました、夢窓疎石(むそうそせき)
石組を芸術の域に高めておりますので
枯山水のみならず、池のある池泉式庭園にも石組が現れ
書院造り系庭園となる

夢窓疎石は枯山水と書院造り系庭園両方の創始者と言って良いかも知れません。

西芳寺
夢窓疎石の傑作庭園、西芳寺
世界文化遺産に登録されています。
一般に苔寺ですね

その影響は強大で
足利義満の造営した北山殿、すなわち金閣寺は、西芳寺を模倣して作られています。
さらに、その孫、義政が造営した東山殿、すなわち銀閣寺も西芳寺を模倣して作られています。
金銀揃い踏みですね

美しく見せるための演出
西芳寺に入ると、生け垣に両脇を遮断された参道が続き、気持ちが掻き立てられます

ああ、庭園を早く見たい

ぶわっ
うおおおっ

こういう演出は、金閣寺、銀閣寺にも受け継がれています。

あと、枯山水と池泉庭園の上下二段構成というのも特徴です
贅沢ですね。



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