〔プチノート〕「イスラム債」

　イスラム教の教義であるイスラム法では、利子の受け取りを禁止している。そのため債権を発行し投資収益を配当として受け取る仕組みとして「イスラム債」がある。

　日本では2012年4月からイスラム債の配当の非課税措置が始まり2016年3月末がこの措置の期限となっているが、金融庁は2016年度の税制改正で非課税措置の恒久化に向けて動いている。

　ムスリム人口は16億人と世界の2割以上を占め、主要6カ国のイスラム金融の2013年資産額は約66兆円で、2018年には162兆円まで拡大すると予測されている。