僕の夢

５月が終わろうとしています

あっという間の５月

あっという間のこの数ヶ月

この数ヶ月で世界は変わってしまいました

でもとりあえず日本は予断は許さない状態ではありますが１つの山を越えたと思います

「数ヵ月後の日本」

なんて感じでネットに拡散されていた世界の状態

その状態になることなく今の状態になったこの国を少し誇らしくも思います

こんな中で僕は夢ができましたので聞いてください

少しだけお時間をください

３月末から４月の上旬頃でしょうか

僕は精神的にまいってました

目にするもの耳にするものが明るい未来を想像できないものになっていました

進むにしろ止まるにしろいいことがない

そして僕が憧れて夢みた美容師のビジョンに疑問をもつようになったのです

判断を各自に任された世の中で僕は自分を見失いました

なんかお店を続ける事が“悪”のような気さえしました

「こんなはずではない」

なんか目の前が真っ暗になった感覚があったのです

「お店をやめる選択肢もある」

これを菱田さんにも家族にも伝えました

菱田さんは怒りました

僕は完全に自分の事しか見えなくなっていたのです

こんな事を隠さずに言うのはダメなことかもしれませんがそこまで自分を見失いました

そんな中でも菱田さんはブレなかったんです

「私は１人でも必要としてくれる方がいるならやり続ける」

この想いはアシュリを好きでいてくれるお客様に伝わったと思います

「やってくれてありがとう」

「どんな格好で行けばいい？」

「他の人の迷惑にならない時間がいい」

「疲れてない？」

「こんな時に行っても大丈夫？」

数え切れないほどのありがたいお言葉をいただきました

菱田さんのお母さんも

「こんな時に料金はいただけない」

と言って無料のマスクを作ってくださいました

僕たちも精一杯のことをさせていただきました

「こんな時だからこそ気分を明るくしたい」

って方もお見えになられました

そして

「２人と話せて笑顔になれた」

ってありがたいお言葉もいただきました

そして中には

「今日は当分先の料金まで払うつもりで来た」

とおっしゃってくださったお客様もいました

中には

「仕事が休みになったから予約のペースをいつもよりのばしたい」

と連絡をくださったお客様もいました

中には

「こんな中で来てしまうと２人に悪い気がする」

っておっしゃってくださったお客様もいました

正直、僕たちは商売をしています

来ていただける事がありがたいです

でも僕たちは出かけることはしない

食事にだってジムにだって買い物にだって行かない

その中で声高に

「来てください！」

とも言えないジレンマもありました

インスタなどにあげる文章の１つでも周りの美容師さんにも気を遣いお互いにチェックをしていました

これってたぶん助け合いの気持ちなんですよね

未曾有の事態

どうしていいのか誰もわからない

選択肢は任せられた

この状態で自分たちは何をすべきなのか試されたわけです

そしてうまれた“助け合いの心”

これで僕、ちょっと夢ができたんです

『お店のプライスリストをなくす』

これです

まだうちはその状態には全然なれません

問題もあるかもしれません

でもいつかはカタチは変わるかもしれないですがお店のプライスリストを僕はなくしたいのです

そんなお店にしたいのです

笑われるかもしれません

でも僕は真剣に考えています

きっと未来は明るい。

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