そもそも、国が被告人に有利な証拠を持っているのに弁護人に見せないなんて、これほどアンフェアな手続きはありませんね。アメリカでは、絶対に許されません。公正な裁判ができるはずがないじゃないですか。/ジャーナリスト江川紹子

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“Title : そもそも、国が被告人に有利な証拠を持っているのに弁護人に見せないなんて、これほどアンフェアな手続きはありませんね。アメリカでは、絶対に許されません。公正な裁判ができるはずがないじゃないですか。/ジャーナリスト江川紹子
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“Tags : 江川紹子,刑事裁判,証拠の目的外使用,弁護士
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証拠が全て開示されなければ公正な裁判はできない

ーー裁判員裁判の導入に伴って、公判前整理手続きが行われるようになり、その際、証拠開示の幅を広げるのと引き替えに、「目的外使用」禁止の規定が入れられてしまいました。

「そもそも、国が被告人に有利な証拠を持っているのに弁護人に見せないなんて、これほどアンフェアな手続きはありませんね。アメリカでは、絶対に許されません。公正な裁判ができるはずがないじゃないですか。これでは、ラスベガスのカジノと一緒。必ずカジノが勝つようになってるんですよ。公判前整理手続きが出来て、前よりは改善されましたが、今でもすべての証拠を見せる義務はないようですね。これでは、フェアな裁判はインポッシブルです」

「『目的外使用』で驚いたのは、僕が法科大学院で教えていた時のこと。弁護士が中心となって法律相談所を作ったんですね。相談にくる依頼者を、弁護士の指導に基づいて学生が対応する。ところが、刑事事件をやる時に、弁護士が検察庁に証拠の開示を求めたら、『学生には見せないと約束しない限り、開示できない』って言われたんですね。実践的な教育は最も価値が高いのに、記録を見なければ何もできません」

ーーアメリカでは、どうなってますか?

「もちろん記録は見られます。検察とpublic defender(公設弁護士)の両方に学生がついていて、法廷に出て主張をすることもやります。検察庁には常にロースクールの学生がアルバイトのような形でアシスタントとして働いています。現場で、資格を持っている人のもとで教育されるのが普通です」

ーーそういうことも、日本では「目的外使用」と…

「信じられません(苦笑)」

引用:裁判の「公開」とは何か~法廷メモを解禁させたレペタさんに聞く(江川 紹子) – 個人 – Yahoo!ニュース

FileName: そもそも、国が被告人に有利な証拠を持っているのに弁護人に見せないなんて、これほどアンフェアな手続きはありませんね。アメリカでは、絶対に許/ジャーナリスト江川紹子.html
SentDate: 2014-11-15 13:36:18