諦めたり、中止したり
方向転換はあまり良いとされませんね。

僕もバーテンダーの時に
サラリーマンの人から
「上司の言うことが180度変わった」と
何度か愚痴を聞いたことがあります。

確かに
サラリーマンは上の方向転換により
今までやってきたことが0になるという
精神的苦痛は強いでしょうね。

経営側は金銭的損失があるのですが・・

僕も何度も180度の方向転換は
行って来ましたが
結構、エネルギーが必要です。

しかも、方向転換すると
必ず良い結果が出るわけでは無く
もちろん、失敗をすることはあります。

ですので、
方向転換した上に失敗すると
経営側は金銭的損失も精神的苦痛の
ダブルパンチになります。笑

しかし、方向転換しなければ
失敗が目に見えているのに
そのまま続行するのは

リソースの無駄使いで
機会費用の面で見ると
実害よりも損失しています。

僕がスタッフの能力ついて
悩んでいる時に
先輩経営者に聞かされたのは
コンコルドの話でした。

イギリス・フランスが共同開発した
コンコルドという超音速旅客機なのですが

開発途中に完成しても
採算が合わないことが発覚し
その時点で、中止した方が被害は少なくすみました。

それなら当然、中止した方が良いのですが
プライドや威信の為に開発を進め
結果、大失敗したという例を聞かされました。

要約すると、
そのスタッフを切って
新たなスタッフを雇おうということです。笑

政治の世界は僕自身よくわからず
中止による損害と

完成して失敗の損害を比較すると
中止による損害の方が

大きいのかも知れません。
(多分、違うと思いますが・・・)

しかし、中小企業が
威信やプライドなどで
中止や方向転換出来ないのは
相当キツイだろうなと思っています。

事実、この悩みを持つ経営者は
結構多いです。

僕自身、人数をバカバカ入れないのは
この理由からです。
これは僕の実力がまだまだだからです。

立てた戦略・計画が
さすがに180度変わることは無いですが
感覚的に言うと
90度程変わることはあります。

これを強引に、
でも気持よく変更出来る
カリスマ性も持ち合わせていないです。

1人ビジネスの方にも言えるのですが
諦めたり、中止したりすることは
悪いことでは無いのです。

やり通すことが美学とされがちですが
改善案があるなら
そっちに自分のリソースを充てるべきだと思います。

ただ、勘違いしないで欲しいのが
輸入がダメだから諦めて
輸出をしようということではありません。
もっと小手先のものです。

本質部分を中止にして
次のビジネス、次のビジネスとしていると
分散してしまい稼ぐのは厳しいです。

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