eMarketer(アメリカの調査会社)の新しい産業予測は、
小売部門におけるmコマースの成長に焦点を当てたものだ。
小売業者は近年、よりモバイルを意識するようになってきている。
消費者がモバイル機器を定期的に買い物に使い始めているためだ。

過去2年間、モバイルに目を向けてきた業者は成功し始めており、
反対にモバイルを無視してきた業者は緩やかな下降線をたどっている。

先の予測によると、mコマース小売は2014年、37.2%成長し、
570億ドル(約5兆7000億円)に届くと見られる。
これは2013年の420億ドル(約4兆2000億円)からの目覚しい増加だ。
2018年には、eコマース売上の5分の1にあたる
1370億ドル(13兆7000億円)規模に届くだろうとしている。

mコマースの成長はモバイル機器の使用量の増加と、
モバイル支払いサービスの整備に裏付けられている。

eMarketerの予測は更に、2014年のeコマース全体の売上が15%伸び、
3051億ドル(30兆5100億円)になるだろうとしている。
特に成長が大きいのは、インターネットに活路を見出し始めた小売業者による
新興マーケットだ。

こうした業者は、消費者が現在求めているものにすばやく対応し、
それが全体的なeコマースへの需要の増加に繋がっている。
オンラインで買い物をする人の多くが、便利さに惹かれてネットで買い物をする。

「便利さ」はmコマースにおける重要なキーワードだ。
特筆すべきは、通勤時間が長い人は定期的に
モバイルで買い物をする傾向があることだ。

さらにモバイル機器は、欲しい商品をベストな条件で見つけるために使われている。
飛び抜けていい条件で特定の商品を見つけた場合は、即売上に繋がりやすい。

多くの小売業者がモバイルにおける総合的なPOSシステム
(店舗で商品を販売するごとに商品の販売情報を記録し、
集計結果を在庫管理やマーケティング材料として用いるシステム)
を確立していないため、
実店舗でのモバイル機器を使った買い物はまだ一般的ではない。

mobile COMMERCE NEWSより引用
http://www.qrcodepress.com/retail-mobile-commerce-will-expand-year/8526347/