中間貯蔵施設見学ツアー報告(その1)

3月26日・27日の2日間、中間貯蔵施設・ふくしまの放射能バラマキの実態を見学するツアーに行ってきました。ツアーの行程は以下のようなものでした。
3月26日昼:田村バイオマス現地視察と「大越町の環境を守る会」の皆さんとの交流。
3月26日午後:国道288号線で大熊町方面へ。途中周辺の山林の皆伐実態を見る。
       所有者のご了解のもと帰還困難区域内のお宅でハウスダスト採取。
3月26日夕刻:夜の森周辺で桜見物をしながら楢葉町で宿泊。
3月27日午前:中間貯蔵施設工事情報センター主催の見学ツアーで中間貯蔵施設内の実態見学。
3月27日午後:双葉町にある東日本大震災・原子力災害伝承館見学。浪江町にある福島水素エネルギー研究フィールド(FH2R)見学(外観のみ)

以下はその報告です。複数回に分けて紹介させていただきます。

〇田村バイオマス(試運転中)
試運転中の田村バイオマスにはチップが大量に運び込まれていました。放射能検査はきちんと行われているのでしょうか。トラックの荷台からサンプリングしたチップを100Bq/kg以下かどうかのチェックを1-2分で行うとの説明です。100Bq/kg以下かどうかを1-2分で行うという説明には大きな疑問が残ります

田村バイオマスチップ置き場

中央煙突の下部が疑惑のHEPAフィルタ

 

〇付近の公民館で「大越町の環境を守る会」の皆さんと昼食を取りながら懇談
田村バイオマス見学の後、近くの場所で昼食をとりながら情報交換を行いました。守る会の皆さんは田村市長が「安全を強化する」ためと説明したHEPAフィルタ設置が虚偽であるとして、市の交付金の返還請求を要求して裁判中です。

〇288号線わきの皆伐あと
大越町から大熊町方向へ移動。途中に巨大な皆伐あと地がありました。皆伐された木材はチップ化されて木質バイオマス燃料にされたものと思われます。当然これらの木材チップにはセシウムが含まれています。木質バイオマス発電の問題点については、3月6日オンラインシンポジウムでのちくりん舎の青木の説明をご覧ください。2021_0306放射能汚染木を燃やす木質バイオマス発電の問題点(ウエブアップ用)

皆伐のあとの報告はこちらからもご覧になれます。皆伐場所は田村市東部産業団地の予定地のようです。こんな山の中を開発して見込はあるのでしょうか。

288号線わきの巨大な皆伐あと(1)

288号線わきの巨大な皆伐あと(2)

288号線わきの巨大な皆伐あと(3)

〇帰還困難区域内のお宅でハウスダストさんプリング
お宅の所有者のご了解を得て、ハウスダストを採取しました。また屋内の粉じん調査用にリネンも設置させていただきました。各地のハウスダスト測定結果についてはこちらをご覧ください

ハウスダストサンプリング

屋内にリネンを設置

 

その2に続く

 

 

convert this post to pdf.
This entry was posted in 00その他(全件). Bookmark the permalink.

コメントを残す