カムシャフトの異常摩耗によるバルブリフト量低下が原因となるエンジン不調…HEMIエンジンでは排気量問わず、ここ数年多くなってきているトラブルです。
今回お預かりしていた2013yダッジラム1500(前回までの内容はこちら→バルブリフト不良による失火/ダッジラム1500 – UG メンテナンス工場 (ug-jpn.com))、USオーダーしていたパーツ類が到着したので組立作業の開始です。
カムシャフトが異常に摩耗している為=バルブリフト量が減る為、バルブの正常な吸入/排気工程が行えないことによるエンジン不調&チェックエンジン警告点灯。
この摩耗トラブルの根本の原因は、バルブリフターのローラーベアリング部損傷により発生します。
カムシャフトと接触するローラー部が適切に回転しなくなり、それによってバルブリフターのローラー部が摩耗→もちろん接触しているカムシャフトも摩耗する為、バルブリフト量が低減してしまいます。
このトラブルについてはメーカー側も警告しており、車種によっては約30000マイル走行しているエンジンで異音が発生している場合は、カムシャフトとリフターの検査が必要とアナウンスしています。
何れにしても摩耗が確認されたカムシャフトは交換するしか手立てがなく、OHVレイアウトの為、エンジンフロント廻りを分解してブロック中央部のカムホルダーに慎重に挿入。
また同様に、摩耗損傷したバルブリフターも全気筒、シリンダーヘッドを取り外して新しい部品へと組替作業となります。
これらのトラブルの前触れとしては、リフターローラー部の不具合によりカタカタ等の異音等が、暖気後も継続して発生している状態。
カムシャフトが異常摩耗するまで陥ると、その気筒の正常な爆発力が得られない為、ミスファイヤ症状の発生に陥ります。
点火系や燃料噴射コントロールに問題が無く、且つ圧縮圧力値も正常なのに特定気筒の失火症状が継続発生するHEMIエンジンのリフタートラブル。
そのトラブルを未然に防ぐためには、やはり定期的なエンジンオイルメンテナンスが一番重要ともいえます。
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