五百六十五話 鬼滅!

二月二日。
明治三〇年以来、一二四年ぶりに二月二日が節分になるらしい。
俺にとっては、暦計算なんて果てしなくどうでも良い 情報だ。
そもそも、我家には、恵方巻なんて意味不明の食いものを食する習慣はない。
しかし、この時節、魔除と聞いては、やらないわけにもいかないだろう。
即席ワクチンも豆撒きも同じようなもんだ。
鬼役は似合わないので、 適役の嫁にやってもらう。
「ねぇ、あんた、このお面いる?」
「冥土に送ってやろうか!」
さすが、見事に完璧な鬼と化している。
鬼は外!福は内!

一日も早い日常の回復を願って。

カテゴリー:   パーマリンク