統一原子質量単位の意義を問う

原子ー原子量ー原子質量単位ー統一原子質量単位と様々な用語が有る。2006年に統一原子質量単位と言うものに国際的な公式単位系に決められたようだ。その単位は、[u]と言う。何かとても仰々しく思えて、その意義が理解できない。原子質量単位[a.m.u.]が非公式で、今度は統一原子質量単位[u]が公式単位に決まったと言う。そもそも、原子量とは何かである。炭素12Cを基準にした比較量らしいが、何ケタもの数値で、正確であるが如くの表示自体が信じられない数である。原子量をどのように判定するのかさえ信じられない。実際に計測した値とは思えない。仮想的評価に基づいた数値ではなかろうか。大体の値で、もしアボガドロ数との関係で捉えるならば、大よその原子量単位[g(グラム)]で十分と考える。金属原子にアボガドロ数と言っても、1mol の意味との関係も不確かであると思うから、もっと市民が理解できるような解釈に統一する事を優先すべきであろう。専門家独自の厳密性など、余り当てにならないと考える。アボガドロ定数とは何か

金属原子の寸法を問う 原子量(統一原子質量単位と同じ)とアボガドロ定数  の関係について。初めは、1 mol (22.4 リットル)の空間体積中の気体ガスの数量(気体ガス分子の分子の個数)がアボガドロ定数と言う数量的解釈になっていたと思う。しかし、金属の場合は、余り 1 mol の体積と言う意味は無いと思うが、アボガドロ定数だけはどんな原子量に対しても気体と同じように成り立つ。即ち原子量をアボガドロ定数で割れば、どんな金属原子の 1個の原子の質量も(gグラム値で)得られる。ウラン235も、銀も原子一粒の質量が算定できる事になっている。そこで、市民的科学認識で考える疑問がある。専門家には単純過ぎて失礼かもしれないが、例えば銀やウランのアボガドロ定数に相当する原子の占める空間体積を明確に示して欲しい。原子の空間的寸法が分からなければ、プルトニュウムも水素もその原子構造の大きさの概略が分からないでは話にならない事であろう。話にならない科学論は排除しなければならない。原子の存在する空間的認識が不明確のままでは、原子論などの科学論への市民的合意・参加が出来ない。具体性の欠けた抽象論を噛み砕いた具体論で解説する義務が専門家に課されている筈だ。
もう一つ疑問がある。ヘリュウム原子は不活性ガス状態と言う。分子結合でないと思う。ヘリュウム原子と水素分子は原子量とアボガドロ定数の関係をどう解釈すれば良いのだろうか。ヘリュウム原子の場合は1mol でアボガドロ定数で算定する数量と解釈するのだろうか。

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